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River CREW NECK KNIT
color LIME
price 24200-
size M(LADY’S) / L / XL
□身長178cm 体重62キロ 着用サイズXL
3連休も無事に終わり、いつもの平日に戻った感覚があります。
今週の中ごろに木枯らしが吹くとラジオで聞いて、そろそろセーターが本格的に稼働する時期に差し掛かってきました。
21年AWシーズンからRiverでニットを作製し始めて、試行錯誤しながら製品化にこぎつけて2型カーディガンを作りました。
今シーズンは別の切り口でアプローチをしたニットをご提案したいと思います。
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ホールガーメントのセーターについてずっと疑問に思っていたことがありました。
着てみたいな〜と思って色々と探してみるのですが、どうのメーカーを見てもサイズがとても小さい。
主にレディースの提案ばかり。何となくそうである理由は思い浮かんでいるのですが、それでもいつかどこかで
出会えるのではないだろうかと探すこと数年。。。
春の九州旅をしていた最中に、Riverのモノ作りのパートナーでもある吉村さんからホールガーメントで
セーターを作ってくれる工場があると情報をたまたまキャッチ。
サンプルも預かっているとのことで、すぐさまウールの質感を確認してみることに。
全然チクチクもしないし、しっとりとしていてこれであれば肌が敏感な僕でも全く問題ない!!と順調に話は進み
イメージするデザインでサンプル作製をお願いすることに。順調にいく時ほど落とし穴がある。これが世の常です。
大まかな寸法を出して、展開するカラーを決めサンプル作製にはいると、早速問題に突き当たります。
そもそもホールガーメント編のセーターは、一筆書きのようなイメージで作製されていくのがポイントで生産効率の良さ
縫製や剥ぎがない無縫製のセーターということになります。僕も一度だけ工場で現場を見たことがありますが
織機幅の中で首からスタートして袖、胴、と編まれてすぽっと出てきます。
大きなスペックで作製しようとすると当たり前ですが袖などのパーツが入りきらない、単純明快で物理的に出来ないという事。
案の定、僕らが希望しているスペックではホールガーメントで出来ないとの返事。。。頭に思い浮かべていたことが現実となりました。
が、、、パーツパーツをそれぞれに編み出したものを最後に縫製で繋ぐことは出来ますよとのこと。
そうなるとホールガーメントの織機を使った、組み立てのセーター。なんだかややこしいですが物性的には面白そう。
そもそも使う糸のクオリティが高いことにテンションが上がっていたこともあって、ここまで進めてきたのも後押しになり
自分が着たいと思うセーター(ニットソー)を作ろうと気持ちが固まりました。
当初思い描いていた無縫製(ホールガーメント)ではなくなりましたが、クオリティの高いセーターが出来る確信はあったので作製を依頼。
サンプルを2回ほど修正して、ようやく納得するデザインに落とし込むことが出来ました。
やっぱりニットが持つ特性、柔らかさと暖かさは何事にも変えられない良さがありますし、不安定な要素(メリットとデメリット)が
潜むからこその面白さと仕上がった時の喜びがあります。
カタチはシンプルなクルーネックですが、袖付けの仕様をラグランスリーブに。さらに脇下のマチを相当広めに設定。
最初袖を通した時には、脇下のマチに何となくな違和感があるかもしれません。
大胆に生地を取ったことで生まれるデザイン面での面白さと、それにしか出せないシルエットの2つの側面を実感して頂けると嬉しいです。
その分のデメリットとして、細い袖のジャケットやコートは相性が悪いのでご注意を。
全体のイメージは、編地が活きるように出来る限り角をなくして丸くなるようにしています。
意味が分からない言葉ばかり並べていますが、僕の頭の中にあることを言葉にするとそうなってしまいます。
出来る限り〇(奇麗な円)になるようなイメージを持っていて、なぜそれに執着しているのか自分でも分からないのですが
今はそういうタイミングなんだと思います。
特徴的なこととして、色の展開もあえてベーシックなカラーは作りませんでした。
毎年秋冬の洋服に袖を通していて感じていたことを、色の部分でも表現したいなと思ったからです。
夏から秋、秋の終わり頃から冬になる頃にセーターを着ることが増えてくると思います。最後は春先ですね。
盛岡にいた頃は3月末まではウールセーターは必須アイテム。
秋から冬の入口は日が短くなり、食べ物もスープや鍋などに変わり、服装もダークトーンなものを着る。
主にネイビー・ブラック・グレー系、大よそ間違いではないと思います。
問題はダークトーンを冬の入口から終わりまで着ていると、もう無性に飽きてくるのですよ。
特に真冬のピークあたりから、その時に気分を変えたり着たいと思えるものが少ないなと、外が暗いうえに服装も輪をかけて暗い。
全体のムードがダークトーン一辺倒になってしまって、かと言って1月ごろから入荷する春物は素材が薄いし寒くて着れない。
ちょっとした隙間を埋められる、気持ちが前向きになるセーターを作りたいという野望がありました。
color LIME
price 24200-
size M(LADY’S) / L / XL
□身長178cm 体重62キロ 着用サイズXL
そんな時に、救世主になるのが明るいトーンのセーターではないかと。
毛足もそこまで長いものではないので、如何にも冬っていう印象が強く反映されないですしスウェット感覚で着て頂けると思っています。
なんでネイビーとかブラック無いの。。。と一部の方から突っ込まれそうですが、ベーシックな色目は他で良いものが沢山あるはずですし
Riverのコンセプトは、出来る限り世の中にないモノを作る。プラスで店頭に立つ店主さん(バイヤーさんやモノ作りしている方)に
面白がって貰いたいという2つの裏テーマがあるので、今回は3色(ライム・ライトブルー・ピンク)のハッピーカラーをご提案です。
いよいよ商品説明に入ります(笑)
セーターの素材ですが、オーストラリア産のラムと成羊のメリノ、プラスでファインメリノウールをブレンドしたトップ糸を使用。
7ゲージ2本撚り(2PRAY)なので、しっかりとした厚みを感じて頂けると思います。
全体的にはゆったりとした優雅な着心地を感じて貰いたいと思っているので、リラックスしたフィット感。
当たり前ですが、その分の糸の量を多く使って作製するのですが、価格は相当に頑張っていると思います。
展示会に行っても流石に物価高の影響がモノへと反映されていることを実感。
ウール100%で丸胴のセーター、シャツやスウェットよりも手が伸びやすく設定したつもりです。
気軽な気持ちでお試しではないですが、色物への挑戦もし易いと思いますし、洋服の着こなしの幅と面白味が湧くきっかけになれば嬉しいです。
リブ、袖口(6cm)と裾(7cm)のテンションも、強すぎず弱すぎずの絶妙なフィッティングに設定。
個人的にセーターは、リブのテンションがとても重要だと思っています。
color PINK
price 24200-
size M(LADY’S) / L / XL
□身長166cm 着用サイズL
最後にサイズ感です。
詳細をオンラインショッピングには明記していますが、BLOGにも載せておきますね。
サイズM(レディースのMサイズ位を想定)
身幅54cm 着丈54cm 裄丈80cm 脇下31cm
サイズL(メンズMサイズ~細身のLサイズ)
身幅61cm 着丈63cm 裄丈87cm 脇下34cm
サイズXL(メンズLサイズ~XLサイズ)
身幅67cm 着丈66cm 裄丈91cm 脇下36cm
※肩から脇下の長さに特徴がありますので、直線に測った長さを明記しておきます。
こちら女性・骨格しっかりめでサイズLを着ています。
Mサイズでも着れますが着丈のバランスを考慮するとLで丁度良いイメージ。
好みもあると思いますので、気になる方はメールでお問い合わせ頂ければサイズ違いの着用写真など
詳細をお伝えできると思いますのでご連絡くださいませ。
僕自身も明るい色のクルーネックセーターは持っていなかったので、早く着たいなという気持ちで高ぶっている状態。
ようやく気温も20度を下回る予報なので、今週末頃にはデビューできるのではないかと思います。
3色どれも似合う似合わないという当たり前な言葉よりも、着たいかどうかで判断して見て頂けると嬉しいです。
大半の方は(自分も含めて)明るいニュアンスカラーを着たことがないだけなので、今回のセーターをきっかけに今まで眠っていた
新しい感覚が出てくるかもしれませんよ。年齢的な部分でも色を着ることのイメージ追いついてくる感じがきっとあると思います。
冬のしっとりとした気持ちが増す頃に、気持ちがカラフル、そしてハッピーになって頂ければ嬉しいです。
2024年11月5日 | 2:27 PM | River