和歌山遠征 二日目
今回宿泊したホテルは「和歌山市駅」直結のCANDEO HOTEL。
さらに隣に並ぶのは綺麗な和歌山市民図書館。この立地はとても良いですね。
部屋からは明け方、まだ薄っすら暗い中の始発が動き出す前の駅のホームと始発に乗る人の姿を眺めることも出来ました。
ちなみにホテルの売りはスカイスパと呼ばれる、最上階に設置されたお風呂とサウナ。ここでもお風呂登場です。
夜と朝の2回お邪魔しましたが、露天風呂からは和歌山市内が一望出来る開放感。
その時々で値段が変わるとのことですが(居酒屋さんで居合わせた地元の方情報)部屋も広くて清掃も行き届いていて
駅直結の利便性と快適さを求めるのであればお勧めしたい宿泊施設です。
今日の目的地は「和歌山城」と「和歌山県立近代美術館」と本町文化堂さんに教えて頂いたうどん屋さん。
そしてそして・・・もし時間があれば気になる、銭湯で〆たい。
というメニューを組み立てたので朝早くから動き出します。
和歌山城は駅から1.7キロ・徒歩で約25分ぐらいの場所にあり、県庁・市役所に近いということもあって
朝の通勤途中のかっちりとした服装の方々やお仕事前のクリーン活動(素敵!)に紛れつつ、いざお城を目指します。
立派なお堀が目に留まりました。時間と労力とお金をかけて作られたお城が守られ、重要な拠点であったという証拠。
また海が近く川に沿って街が作られている地形で、船を使い人や物の行き来が盛んに行われてきた場所なんだろうなと
歩いていても、想像を掻き立てられる街だなぁと感じました。
和歌山に関しては全く予備知識がなく足を運んだこともあって、目に入るものが全て新鮮。興味がそそられます。
と、その前に朝ごはん。
和歌山市は30万人都市。朝食の選択肢はそれなりに出てきたので、旅の醍醐味の一つでもある
モーニングのある喫茶店を目がけていったのですが、オープン時間になっても開いていない・・・。
そんなこともあろうかと、お城近くにロイヤルホストがあることをリサーチ済みなのでした。
なかなか行けるタイミングが無いので、行けるときには行きたいロイヤルホスト。
ほぼ貸し切りの贅沢な空間、心地よい空気。食事も気が利いていて美味しく、目玉焼きは両面焼きで注文。
ホットケーキとモーニングセットで英気を養い、いよいよお城を攻めに向かいます。
和歌山城は、紀州を平定した豊臣秀吉が弟の秀長に築城をさせたのが始まりと言われています。
その後、徳川家康の息子「頼宣」が入場。紀州55万5千石の城となり、水戸・尾張・紀州と徳川御三家として長い歴史を刻みました。
立派な石垣は「青石」と呼ばれる石で構成されていて、見ているだけでとても楽しい。
重機のない時代に、これだけの量の石を1つ1つ崩れないように高さを出しつつ積み上げる労力。。。
当時は方法が限られているから、お殿様がやるぞ!!と言えば従うだけだと思うのですが
その当時の人の忍耐力と底力に圧倒されてしまいます。和歌山城の周辺にあちらこちらにある石垣は本当に凄い!!
お城の中にあるグランド。ライト側は石垣のフェンス!?石垣を登ってキャッチも可能!?
いずれにせよラバー(クッション性は0)ではないので激突注意です。
お殿様は庭園を眺めながら、どんなことを思っていたのでしょうか。
今日の夜ご飯は何かな??とか、意外とシンプルだったりして。
季節の移ろいを感じたり、鳥や虫など生き物の活動を観察したり。
今も昔もそう変わりはないのかなと思ってしまいます。
いよいよ本丸へ。
お城までの階段がなかなかにきつい。そして長い。みんなではぁはぁ息をきらしながら励ましながら前へ進みます。
敵がもし攻める場合には、この階段を駆け上がりながら攻撃を搔い潜っていく・・・ということを考えると
余程の作戦と体力ではない限り、攻め落とすことは難しいだろうとシンプルに思いました。
当時、僕がもしこの場にいたらこっそり逃げていただろう・・・そういう人もいただろうななどと
想像したりしなかったりしながら天守閣がそびえる頂上を目指します。
城はいざ目の前に現れると割と気持ちが覚めるというのか、遠くから見るのが爽快な感じで良いのかもしれません。
それはどこのお城を見てもそういう気持ちになるのですが、その土地に暮らす庶民にとってのランドマーク的な
シンボルでありお守りのような存在なんだろうと。城下町には城下町にしか出せない空気があるので、歩きながら
街がどのようにして作られていったのかを想像したり、感じながら過ごす時間がとても楽しいのです。
前にBLOGにも書いたと思うのですが・・・
僕の手相は天下人(信長さん秀吉さん家康さんも同じ手相)と言われている両手マスカケ。
根っからの将軍体質・・・?城を見ると興奮するのはそのせいかもしれません。。。(汗)
和歌山城を後にして、お城の隣に併設するように建てられている「和歌山県立近代美術館」へ。
幅広い階段に特徴的な手すり、設計は黒川紀章。入り口前には黒川氏の代表作とされる中銀カプセルタワービルの
解体された一個A908がたまたまイベント中で展示がされていました。
とても立派な外観と美しい構造から、城と美術館の並びに何とも言えない共通点を感じながら展示を観ます。
仙境というタイトルで南画を集めた展示と、月映というタイトルで刊行されていた木版画と詩集の二本立て。
南画も木版画もどちらも初めて見るので、理解したりするのは難しかったのですが、時代が変わるにつれて
描くものや、色彩、紡ぎだす言葉、人間の生きる中で生まれる感情をコントロールしつつも絶望と希望が映し出されていました。
館内の至るところにボルネードのサーキュレーター。素晴らしい。
館内には食事をしながら、本を選べるBRING BOOK STOREさんが入っています。
あまりに早く動き過ぎたために、今回はオープン時間まで居ることが出来ず。。。
次回来た際には、食事とお茶をしに来たいと思います。開放的でリラックス出来る空間であることは間違いありません!!
美術館を後にして、昨日「本町文化堂」の店主さんに教えて頂いた食堂「富士」さんを目指します。
ついさっき朝食を食べたばかりですが、旅をしているときはお腹が減っていなくても食べられるのです。
途中、気になるお漬物屋さんがあって「めはりずし」と梅干を購入。和歌山と言えば梅干。
ですが、今年は天候不順で相当に不作だったらしく、価格が安定しないとのこと。
梅干しは自宅用に、お寿司は帰りの新幹線で食べるということで、初めて訪れる場所はとにかく気になるものが多すぎます。。。
和歌山遠征のラストを飾るのはうどん・そば・丼物・定食のお店「富士」さん
佇まいが完璧。到着時間も完璧の11時ジャスト。口開けで入れると思ったら、何やら既に食べ終えた様子のお客様がお店から出てきていて(笑)
お勧めされた「天玉丼」と、居酒屋さんでお酒をご馳走してくださった方のお勧め「カレーうどん定食」の二本立てを注文。
見ての通り、ものすごいボリューム。そして熱々。汗をかきながら食べていると人が吸い込まれるように次から次へと店内になだれ込みます。
入店してくるお客様は作業着姿の方と地元の方っぽい雰囲気。こういう現代の癒しのお店、本当に大切です。
お腹はそれなりにいっぱいだったにも関わらず、美味しいモノは別腹。二人で無心になって食べ続けます。
本当は、目と鼻の先にあった銭湯に浸かって帰ろうと思っていたのですが、あまりにもお腹がいっぱいなのと時間制限で断念。
バスの時間を調べて無事に和歌山市駅へ戻り、JR和歌山駅へ。最後に目的のお土産を探しつつ、あっという間の2日間が終わります。
初めて足を踏み入れた和歌山の旅。
まだまだ面白いお店や食べ物、見てみたい場所が沢山ありました。
一つ目の和歌山遠征のBLOGを読んでくれた方々から、感想やら和歌山のおすすめスポットの情報が届きそれもまた嬉しい。
自分が思い描いているカットソー作りに関しても少しずつですが、前へ進めていければと思っています。
また定期的に訪れたい場所の1つになりました。
良い旅にしてくださった今回のきっかけをくれた大西さんと、地元のみなさまにも感謝の気持ちを込めて
また行きますー!和歌山!
2024年11月7日 | 10:26 PM | rasikuの想い