1/17
AULICO CREW NECK KNIT
color BROWN
price 49500-
size M / L
定休日の2日間は、行ってみたかったお店(平塚・小田原)にはじめて足を運ぶことができました。
それぞれに全くちがう方が営むお店ですが、表現することを続ける意味と新しい・古いに関わらず
建物と空間の面白さと格好良さ、何よりも店主さんそのものがそこにあったような気がします。
それぞれに持っている、凹凸のある品揃えやディスプレイ、そしてお店の方の姿勢と哲学。
沢山の刺激とポジティブなイメージを受け取らせていただけるお店に出会えるのは嬉しいことです。
そして選んだ器やタオルを使うのが楽しみです。
ここにきて一気に真冬モードに入った印象があり、服装も完全な防寒着の方を多く見かけるようになりました。
我が家も家で寛ぐ際には、ホットカーペットを付け膝掛けというか毛布をかぶって、私・妻・猫と狭い場所で
ひしめき合っています。これはこれで冬の醍醐味かもしれませんね。
・
・
個人的に一番楽しみにしていたニットがAULICOから届きました。
このニットは恐らく2年前に一度リリースされていて、都城のお店でも実物を見ていたのですが
他にも選びたい欲しいものがあってパスをしていたアイテムだったのですが、リニューアルというのか
グレードアップして(!)24AWに再リリースとなりました。
買い逃していたニットだったので、展示会で見た時には心の中で何度もガッツポーズをしていましたね。
小さな規模(メーカーやブランド)でニットを作ること自体、超えないといけない壁がいくつもあるのですが、
平原さんの探求心と工場との面白い関係性であったり、こうして店頭に並んでいるニットを見ると、洋服屋の景色としては
一見何でもないような、当たり前の光景に映るのかもしれませんが裏側を少しだけ知る身としては、当たり前ではない部分を感じてしまいますね。
早速、今日から袖を通していますが、もちもちの質感で肌当たりが抜群。
ウール×コットンを掛け合わせているので肌感覚としては3月終盤ごろまでゆっくりと着られる印象です。
素材は膨らみの強いメリノ種のウール糸69%・コットンはコーマ糸29%を用いて作製。
カラーBROWNはブラウン・チャコールグレー・オフホワイトの3色で構成し、見た目は赤を基調としたメランジのカラーに映ります。
ローゲージのセーターならではの柔らかい印象に加えて、実際に糸自体もふっくらとしているので空気を纏うような着心地で
1枚で着たときの雰囲気の良さは遠目で見ても伝わるような気がします。
年齢を重ねると圧倒的にニットを着たくなるのは必然なのでしょうか。織物も当然好きですが編物の持っている可動域の広さや揺らぎ
身体を優しく包み込んでくれる感覚に魅了されてしまいます。
肩線はドロップショルダー気味、ニットならではの力の抜け方と丸みが好きなバランス。
袖口のテンションは強すぎずの設定、身体の何処にもストレスをかけない着心地の良さは、着用頻度に直結するようになりました。
同世代のプロ野球選手が全員引退し、日本人の平均寿命(男性約82歳)の半分を超えた年齢になると数よりも質を優先する自分がいます。
それはプラスの意味で、沢山の経験を積み重ねたからこそ選ぶ物の指標が変わってきたことですし、お洒落を楽しむこと・ご機嫌に生活すること
2つのグラデーションが丁度心地良く重なるものを吟味して選ぶことを意識するようになったのかもしれません。
商品名はCREW NECKとなっていますが、首元はロールネックの仕様。
AULICOのHPに書いている文章を抜粋しますが、直接肌に当たってもウール特有のチクチクする感覚は皆無なので半袖のTシャツの上から
着たとしてもストレスフリーな1枚です。春先で気温が上がってくるタイミングで、そんな着方も良いのかもしれません。
color BLACK
price 49500-
size M / L
色の展開は2色。BLACKはブラック・チャコールグレー・オフホワイトの3色の糸で構成。
よりしっとりと落ち着いた雰囲気に映ります。
メランジの糸は、洗練されたという印象ともどこか違う、おっとりの中に芯がある感じにも映りますし
何だか掴みどころのない空気を纏えます。
僕の捉え方で言うと妖しさのような、洋服と人との距離が適度にあって、最初はわからないけれど
着ていると少しずつ距離が縮まるセーターだと思います。
サイズ展開はM・Lの2サイズ。着用しているサイズはLになります。
オーバーサイズではないので、MサイズでレディースM-L メンズSを着る方に。
LサイズでメンズのM-Lくらいと思って頂けると、落としどころが上手にいくと思います。
AULICOの製品は一部を除いてほとんどがユニセックスになっているので、先ずは頭でっかちに考え過ぎずに
袖を通していただけると、思っているよりもすっと腑に落ちる感覚と、妙に気になってしまうデザインと風合い。
今までの洋服と少し違う角度でモノをみるきっかけになるかもしれません。
本来糸が持っている質感を最大限に引き出すために、洗いという工程で仕上げるのですが
通常よりもより時間をかけることで、もっちりとした弾力性と軽やかな着心地、密度のあるウールの満足感を
肌で視覚で、十二分に感じて頂けるはずです。ぜひニット好きの方に堪能していただきたい一着です。
クルーネック以外にも、もう1つデザイン違いでハイネックタイプもご用意しています。
それはまた明日ご紹介しますね。お楽しみに〜
2025年1月17日 | 6:31 PM | aulico