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SOWBOW   SHIRT F CARDIGUN

color      NYRON CHARCOAL

price      38500- 

size       1    /    2    /    3

3月に入りました。朝は朔日参りでご近所の川匂神社へご挨拶。
お店の近くに好きな神社があること、盛岡の時は桜山神社や三石神社でしたが、心が落ち着く場所があるのはとても大切。
春の息吹を感じながら深呼吸し心も身体もほぐしながら、3月も元気にお店を開けたいと思います。

気温は20℃に近づきここまで天気が良いとなると、先ずお布団のシーツを洗いたくなる。衣替えの準備でソワソワする。
そして寒さに捉われずに、少しずつですが軽やかな春物の洋服にも心が惹かれてしまいます。
SOWBOWから定番素材で定着しつつある塩縮ナイロンを使ったカーディガンが届きました。
風を通しにくいナイロンは春先の冷たい風を防ぐのにぴったりな素材。脱ぎ着をしてもコンパクトになるので
バッグにくるっと纏めて持ち歩きにも便利。洋服の素材の中でもナイロンってやっぱり便利です。
インナーは先ず今時期にスウェットからスタートして、写真のようにロンTに重ねて着る。
ゴールデンウィークあたりまでが本気で着用する期間になるでしょうか。あとは梅雨時期に半袖に合わせてと
もう1回着るチャンスが訪れるはず。1年を通してみると、着る期間はしっかりとあると思います。

デザインはカーディガンとGジャケットを足して引いたような、正式な名称で答えるのが何とも難しくもあります。
前からの見た目はVネックのカーディガンなので、カーディガンで良いと思うのですが。後ろ姿がかなりジャケット。
しゃきっとした前立てが特徴的で、Vゾーンの深さも適度なバランスで上手く出来ているなと思います。
自分もVネックカーディガンを良く作るので、Vゾーンの深さと前に倒すか後ろにパターンを持っていくのか
いつも頭を悩ませるポイントなのですが、SOWBOWのカーディガンは丁度真ん中くらいのイメージ。
何も考えずに羽織って貰えばおのずと綺麗な位置におさまります。この辺の匙加減が上手だなと感心します。
インナーにシャツを着るのも無しではないのですが、やっぱりクルーネックのカットソー類が相性が良いなと。
新作で届いているohh!のカットソーを合わせたのですが、ウェイトと首の空き具合など、抜群の合わせに感じました。
鉄板コーディネートではないですが、春・夏・秋・冬とシーズン毎に1つ安定する組み合わせがあると、気持ちに余裕が生まれ
さらにもう1パターンぐらい引き出しが増えると、服装を楽しむ幅がぐっと広がると思いますよ。

気温が安定しない時期、朝晩で温度差が10度以上ある時が一番服装の悩みどころ。
朝寒くて、日中暑くて、夕方からまた寒い。この時期に着る洋服を増やせるかどうかが自分の中では鍵になると思っていて
普通にいけば、季節が深まった時に着るものを手にしがち。それはそれで良いのですが、日本は四季があってグラデーションの
時間(1か月~2か月)がそれなりにあるのです。ストレスなく対応するとなると、ある程度の多種多様な素材と気候に合わせた
洋服がある方が当たり前ですが良いと思います。直ぐにすべてを揃えるのはお金も掛かりますし、探す労力もかなりのものです。
ワンシーズンに1枚、手元になさそうな素材感を選ぶのがとてもお勧め。
人生変わるとまでは言いませんが、微妙な季節を快適に過ごせる素材感のモノを手にするかどうかで、何気ない日常生活でも
非日常を感じるような旅先でも、自分の時間を過ごす際の気の持ち様がぐっと変わる。
日々の些細な変化と、その日の気分に合わせて服を着る。
それが出来ることが心と体調を保ったりアゲてくれのは確かだなぁと思います。

SOWBOWの洋服は全般的にスルメ系と思っているのですが(ん?)
というのも、噛めば噛むほど、着れば着るほどにあとからじわじわと心地良さが追ってくる印象を持っています。
僕の中のあるあるで言えば展示会で初見で見て、う~んと思って見送っていると、1年後にくらいに何だか急に気になって
オーダーをして、手に取ってみると最初はまだ??ってなるのですが、さらにその1年後くらいに(合計2年)
急に距離が近くなってワードローブの中心に入っている。動き易くて、身体を締め付けないフィッティングもそうですし
色々と多角的な要素はあると思うのですが、頭で考え過ぎると駄目だと痛感させられることが頻繁にあります。
SOWBOWを提案し続けていてファンになってくださった方は、本当に今も定期的に選んで下さる方が多くて、
スルメの旨味を噛みしめていただいてる気がしてすごく嬉しくなります。
二宮に移転してからは悪い意味ではなく想像通りに、手に取って頂く機会はそう多くないのですが、
服を着る感覚を一新したり、モノの見方の角度を変えるには間違いなくお役に立てると信じているので
熱くなり過ぎず、かと言って凪にならずに同じ温度で変わらずに提案していきたいと思っています。

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