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River    CARDIGAN

color    BLUE

price    25300- 

size     2    /    4    /    6    /    8

昨年の10月末に初めて和歌山県へ足んだのをきっかけに、Riverのカーディガン作りはスタートしました。
自分の知らない世界に足を踏み入れることは、とても刺激的であることと同時に想像以上のエネルギーを消費します。
目の前に積まれた生地に圧倒されつつ、次から次へと専門用語を使った会話に必死についていこうとするも
あまりにも無知過ぎる自分。知識量と経験値の差を突き付けられた瞬間でもありました。
凹むというよりは、ポジティブに潔く挫折をしっかりと味わって、出来るだけ吸収したいと思えたのは幸せなこと。
その時の会話のやり取りや、頭の中に強く残ったものを二宮へ持ち帰り、一旦冷静になって頭の中を整理して
少しずつ自分のしたいこと、作製してみたいもののイメージを膨らませていきました。

デザインは、3年前に作製したスウェット素材のVネックカーディガンをアップデートすることにして
ポケットの形状がパッチポケットだったのを、箱ポケに変更することで、すっきりとした雰囲気に仕上げました。
箱ポケのサイズはちゃんと手が入る深さと大きさに設定。このリアルな機能性が結構ポイントなんです。(ふふふ)
素材はスウェットよりも薄く、ロンTよりも厚くて、出来れば保温性を持たせたいと思いました。そして外せないのが軽さ。
着たいと思う想定温度は10℃ぐらいから20℃前後あたりの、何を着ようか一番悩ましい気候。
旅先にも持っていきたくなる柔軟性と、多少ラフに扱っても問題ない素材感で、インナーにはロンTもしくはシャツを着ても
着脱する際に袖抜けが良くて、ストレスを感じ難いもの。
上記の条件をイメージして選んだ素材が、コットン89%・ウール11%を配合した接結という生地でした。

接結はカットソーに詳しい方以外は、あまり聞き馴染みのない素材だと思います。
生地の説明をざっくりとすると、2枚の生地を見えるか見えないかの細かなステッチで繋ぎ合わせていて
製品として並ぶ際にはインナーに使われることの多い素材。ガーゼのような質感で柔らかくて肌当たりが抜群。
2枚の生地を繋ぎ合わせることで、空気の層が出来るので軽くて暖かい。
更にウール11%をミックスさせることで、袖を通した時からほんのりと暖かさを感じて頂けるはずです。
ウールの特性である滑りの良さとぬめり感があることで、着易さと同時に見た目の雰囲気にもプラスされていて、
春先・秋口~冬の入口まで万能に羽織れるカーディガンに仕上がりました。

盛岡から二宮に来て、ライフスタイルが変わった点として電車に乗る機会が増えました。
東京へのアクセスが良くなった点と、ちょっと大きな街に行きたい時の移動手段として本数が多い電車はやっぱり便利。
家から駅までは歩くとまあまあ距離(1.6キロ)があるので、暑くなったり寒くなったりの際に調整が利くものは必要不可欠。
カーディガンの選択肢については、これまでも何度もBLOGでも書いていますが、ありそうで案外多くはないので、
気に入って着られるカーディガンを1枚手にしておくと、服装についてあれこれと考えることが減るような気がしています。
そんなこんなで、ちょうど昨日は都内へ出る用事があったのと気候も良さそうだったので、いそいそと着て出掛けてみました。
◇天気 晴れ 最低気温 9℃ 最高気温 20℃ まさに僕が想定していた温度と気候。
インナーにohh!の中肉の長袖のカットソーを合わせ、日中はほんの少し汗ばむ陽気で、羽織っても脱いでもOKという気温。
夕方から気温が下がってきてロンT+接結カーディガン+ナイロンジャケットで、申し分のない100点の着こなしでした。
夕暮れに差し掛かる時間に代官山から中目黒にかけて歩いていたのですが、あまりに理想的適温で心の中で自画自賛。
1日の気温差が10度以上ある時に、ミドルインナーでもアウターとしても着れる1枚。
これが本当に悩ましいのですが、手元にあることの心強さったら無いのです。

理想とするVネックのカーディガンを追い続けています。
フロント釦は5つ。5つ付けているのが僕の中でも拘りでもあります。
トップの釦はかけてもかけなくても良い位のVゾーンに設定。深いVゾーンが得意ではないので出来る限り浅くしているのですが
体型は其々なので、肩幅・胸板が広い方には1つ開けてきるのをお勧めしています。
逆に華奢な方はしっかりとトップ釦を留めて頂けると、納まり良く感じて頂けると思います。
サンプルでは上手くいかなかったVゾーンも、本生産ではしゃきっとした直線的なラインに仕上がり大満足。
当たり前ですが、Vネックカーディガンの肝はVゾーンの見え方だと思っています。

色の展開は、インディゴブルーをイメージしてお願いした”BLUE”と黒に近いネイビー”DARK NAVY”の2色展開。
サイズはいつも通り2・4・6・8の4サイズ。
2=レディースM-L
4=メンズS-M レディースL
6=メンズM-L
8=メンズXL

=身長178cm 体重62キロ 着用サイズ6
詳しいサイズは、オンラインショッピングに掲載しておきます。

袖口、裾とフライスで切り替えるか、同素材で切り替えるか、リブの長さとテンションの緩さときつさは最後まで悩みました。
最終的に、袖・裾ともにボディと同じ共生地で切り替えすことで一体感を重視しました。
袖のリブは少し長めに7cmに、Riverの製品は細リブ中心だったのをやや長めに気分転換。
ちょっとしたディテールの変化は、気分を反映させるのに友好的だと思いました。

カーディガンが活躍する季節を考えると、今時期を皮切りに4月も日によって暖かかったり寒かったりの凹凸のある
気候が続くので毎日でも袖を通したくなるのは3月と4月上旬ごろまでかと。
それ以外は日によって使い分ける、そんな着方になると思います。
デザインはとてもベーシックですし瞬発的に着るアイテムではないので、長い目で見て頂けると、日常使いから旅先まで
室内と外とを行き来する場面など、様々なシチュエーションに溶け込む1枚になってくれるはずです。
ぜひそれぞれの生活の中に、着て嬉しい、落ち着く、快適!そんな風に落とし込んでいただけると嬉しいです。

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