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holk kang fu pants
color black(typewriter cross)
price 28600-
size 0 / 1 / 2 / 3
今日も朝から冷たい雨が降り続いています。服装はウールパンツにウールハイネックの完全防備。
真冬の服装に完全に逆戻りですが、それはそれでどんとこいと思わせてくれるが洋服の面白さ。
温かいお茶をすすりつつ、不意に盛岡から届いたうれしいお菓子を頬張りながら、ご機嫌に雨の日曜日を過ごしたいと思います。
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holkの定番アイテム、春夏素材の”kang fu pants”が届きました。
今回は2種類の素材でオーダーをしているのですが、それの第一弾です。
程良くテーパードの利いたラインに、リラックスとだらしなく見えない絶妙な距離感を感じさせてくれるイージーパンツ。
今季は”BLACK”を多めにセレクトしているのですが、超高密度のタイプライターを用いたこのパンツも、色は紛れもない黒。
ONスタイルにも穿けそうな綺麗な生地というところも、日常着からの延長として汎用性を感じて頂けると思います。
素材はholkオリジナル、2本撚りの糸を強撚糸にして超度詰めの平織りにした生地。
細い糸を強くそして高密度に織ることで表面はつるりとした質感になりますが、その上にさらに加工を加える事での
しなやかさと優しい肌当たりが、快適な穿き心地を実現しています。
素材が全てとは思っていませんが、店頭に届いてからよくよく見てみるとなかなか普通には触れることの出来ない
生地だということを実感。実際に穿く気候を想像すると、25℃くらいまでは違和感なく対応しそうな素材感だと思います。
夏に差し掛かる6月中旬ごろまでがリアルな季節になるのではないでしょうか。
シルエットは、お尻からワタリにかけてはゆったりとした設定。
裾口にかけて綺麗なテーパードラインを描きます。裾の広がりが適度なので足元はスニーカー・革靴、どちらにも相性が良く
その日の天候と気分に合わせて頂くのがベスト。
僕自身はあまり”BLACK”の洋服を着る機会が少ないのですが、合わせるイメージとしてはトップスにインディゴ系のアイテム
もしくはピンクやイエローなどの発色が良い色目と組み合わせてしまいたくなりますね。
着ないという訳ではないのですが、しばらく距離があったのか、あれ?何と合わせようかな・・・と着用画像を撮る際にも
やや考える時間が必要でした。お店に置いておけば時間の経過と共にイメージが膨らんでくるかもしれません。
いよいよ?やっと?ついに?BLACKが気になる存在になってきたのかなと思います。
変にトリッキーなディテールを作らないところがholkの良さだと思います。
とても潔く真っすぐなイメージで、穿いたら頷いてしまう説得力のあるデザインは現代のファッションシーンも汲みつつ
王道な部分との境界線に上手く落とし込んでいる印象があります。むしろ王道な部分が地盤となっていることは確かながら
それでも物づくりに古臭い感覚が全くもって感じない点がとても好きで、セレクトをし続けている理由なのかもしれません。
“kang fu pants”はほぼ欠かさずと言っていい程、これまで何度もご紹介してきていますので
一本二本と生地違いで選んで下さる方がいらっしゃったり、好きな方が増えてきている感覚はあります。
holkというブランドがもっともっと知れ渡ったら良いのになぁと思うこともありますが、
今ぐらいのペースで何気なく着てみて良さを知って、繰り返してくださるファンの方が少しずつでも増えていくのは
ある意味理想的でもありますし、お店として出来ることは自分たちなりの目線で選んだものを、自分達と空間を通して
共感してくださるお客様に楽しくお届けすることだと思うので、シンプルにそれを続けていけたら幸せに思います。
春・夏、第一弾のholkの定番パンツ、ぜひ店頭でお試しください。
2025年3月16日 | 2:36 PM | holk