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tsuzuli     BSQ BOAT NECK LONG SLEEVE

color     WHT×BLUE

price      16500-

size      1    /    2

春の選抜甲子園大会も開幕し、岩手を追い神奈川を追い、メジャーリーグの日本ラウンド2試合も始まっていたり
追わないといけないものが多すぎる情報過多のシーズンがスタートしました。
草花が示し合わせかのように一斉に芽吹くのと同じで、人間もせーののタイミングで起き上がり動き始めるのかもしれません。
さぁ、春来る!と言えども、昨日の箱根や秦野の山々は、しっかりと白く雪化粧しているのを見ると油断は出来ません。
今日は今日でしっかりとウールを身に纏い、背中にホッカイロを貼って、体調管理万全にして過ごしています。
芽吹いて開いて閉じてを繰り返しているうちに、気づけばまた次の季節へと移ろいはじめているのだと思います。

春の風物詩と言えば、首元のデザインが特徴的なボートネックのカットソー。
この時期になると、一斉に定番・シーズンカラーのボーダー・無地のバスクシャツが店内に彩を与えます。
自分自身も洋服屋としてのイロハのイとして、長年バスクシャツメーカーのカットソーを店頭に並べてきました。
その反動もあってなのか分からないのですが、ある時期を境に着るイメージが全くもって湧かなくなってしまったせいもあり
セレクトを止めていました。海の町に辿り着いたこともあってからなのか、久しぶりに着たい気持ちが湧いてきたので
ちょうど気分に合いそうなtsuzuliのバスクシャツをご提案。
正直着こなし云々ではないと思いますし、服装がある程度1周した方も、初めましての方にも、気負わずに着れる日常着として
いつも穿いているデニムやワークパンツ類にざっと着ていただくのが良いかなと思います。

tsuzuliのバスクシャツの良い点は、デザインの一番の特徴でもある首元が開き過ぎていないこと。
インナーは見えても良いの?駄目なの?といったことを考え過ぎずに着用が出来ます。
ネックラインはどちらかと言えばクルーネックに近づけている印象。あとはシルエットがお年頃に優しい。
身体の何処にも一切締め付けがない穏やかなバランスが、年齢を重ねて丸みを帯びた体型をカバー。
ボディに用いられている素材は、空紡糸にありがちなぎゅっとしたタッチではなく適度な柔らかさがストレスを軽減します。
着用しているサイズは2。これくらいゆったりとしている方が、個人的には安心感があります。

肩はやや落とした位置に、袖は少し長いですがくるっとさせてラフに着用していただくのが良い感じです。
バスクシャツ自体は色々なブランドからリリースされるアイテムとあって、シルエット・色バリエーションが豊富なアイテム。
これが好きと決めて、同じメーカーの色違いを買い続けたり、普遍的な着こなしが確立しているのも素直に頷けます。
僕は確固たる自信や決まったスタイルを持てずにふわふわしているタイプ、年齢と気分に流されながら
その都度、イメージに合うバスクシャツと一定の距離を保ちながらお付き合いしていければと思っています。

上から何かを重ねても良いですが、個人的には1枚で着たときのバスクシャツにしか出せない味わいが良いなと思います。
着るのであればざっくりとしたモッズコートとかイメージに浮かぶのではないでしょうか。
ボートネックの表情はきりっとし過ぎずに、何処か抜け感があって隙がある感じが好まれているポイントでしょう。
脱ぎ着をし易くする為のディテールだと思うのですが、機能面よりも圧倒的に見え方に独特な雰囲気を感じますね。
バスクシャツを服装として格好良く着られている方は、人間味が溢れる方(笑)もう洋服云々の話ではなくなるのですが
結局、こういうアイテムは洋服よりも着ている”人”に目がいってしまうんですよね。
そういう人になれるように、日々人間力を磨き続ける。それがバスクシャツを着るうえで最も大切なことかもしれません。

color     WHT

price      16500-

size      1    /    2

ソリッドカラーの”WHT”は、ボーダーよりもさらに潔さがある、より通好みなカラー。
多少汚れがあったとしても着る。くらいの、懐の深さというのか味わいが増した頃にきっと自分なりの着方が見えてくる
ような気がします。直線的なパターンなので、着方、パンツのサイズ感などトータルでのバランス力が問われますが
それ以上に説得力が増すのは、繰り返しますが”着続ける”ということかもしれません。

久し振りのバスクシャツは何だかとても心地良いものに感じています。
洋服の面白さ・醍醐味は同じアイテムだとしても、洋服のサイクルが何周かした時にまた違う感覚で着られたり
体型に応じてサイズ感も含めて、頑なになり過ぎずに大らかな心持ちで着れるようになっていること。
今年の春は僕自身もバスクシャツを一枚お迎えして、二宮の海岸をスキップしながら海との生活を楽しみたいと思います。

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