rough laugh rough ?

2017年10月。
岩手県盛岡市。県庁・市役所が立ち並ぶ一角に、大手先ビルという雑居ビルの2階の一部屋を借りてrasikuはありました。
そのビルの背中合わせの位置関係にあったのが、僕らの癒しスポットでもあり、自分と言う存在と向き合い
健やかにモノを見る目を鍛えてくださった人生の師でもあり、心を共有させていただいたお店 喫茶「carta」さん
普段は静かで心を穏やかに過ごす喫茶店ですが、定期的に作家さんやミュージシャン、プロダクトデザインなど加賀谷さん
ご夫妻の繋がりあるジャンルの垣根を超えた作り手やアーティストが小さな喫茶店で展示販売・ライブを開いていました。
今、こうして振り返ると、感性の千本ノック!?ではないですが、言葉では言い表せないくらい素敵な環境で美しいものを
見させていただき音を聞かせていただき、考えるな!!感じろ。もしくは自分に素直でいようというような、自分達の今があるのはお二人の存在と、「carta」という場所無くしては語れません。。。

そんなcartaさんで、トートーニー「「1・2・100ピース」展が開催されていました。
お店が背中合わせなので、お店が終わってからだったのか、抜け出したのか定かではないですが僕と妻で見に行って
手に取り持ち帰った1つのクッション。このクッションに何か意味を見出そうとか、そういうことは考えずにただ直感で。
この革のカタチが「トートーニー」のスリッパに使われていたことを知ったのは、つい先日の出来事。。。
点と点が急に線になる瞬間でもありました。
だから点を打つ作業は、時にはしんどいと思う時もあるけれど続けることで時間差があったとしても
その先に、感動や思いもよらないご縁が舞い込んでくるから不思議なものです。
どんなモノにも機能的な一面と作用的な側面があって、このクッションに関しては、どちらにも触れる何とも言えない空気を
纏っていて、部屋のディスプレイとして置いてみたり、ふとした瞬間に目が合うと何だか嬉しくなる存在でした。

1回目の打ち合わせ。
以前、製作していたクッションを見ながら、今回のイベントの方向性やイメージを共有するところからスタート。
トートーニーのプロダクトはどれを見ても緻密に出来ていて、その中でも革靴シリーズには衝撃を受けました。
神田さんの靴に対する思いは特別で、だからこそ手掛けている革靴の履き心地は僕の革靴人生を変えるくらいに
素晴らしいですし、魂だなと感じています。
言葉を借りると「クラシック」が作りたかったと。なるほどぉ~。本当にその通りなのです。
そして、今回のイベントに関しては僕らの二宮へ来ての1周年のお祝いムードを盛り上げることを共有し、緻密な感じよりも
とにかくラフな気持ちで楽しくなることを一番に考えて、モノづくりをしようという案を投げかけてみました。
色目もハッピーな感じで、置いてあるだけで気持ちが上がるものを作製するということでサンプル作りはスタートします。

2回目の打ち合わせ。
大きく3つのデザイン案を基に、レザー・カットソー生地・布帛の3つの要素を組み合わせてクッションを作製。
ここでも色々な案が出てきたのですが、シンプルに考えを整理して、神田さんが作っていて楽しくなることと
手に取ってくださった方が笑顔になれるものを、ラフにラフに。。。という言葉を繰り返していました。
もともとは緻密にモノを作製している方に、ラフにとお願いします!!と気軽にお伝えしても、当たり前にいつも
ちゃんと作る癖があるので、そのバランスをどう落とし込むか、落とし込めるか、期待と少しの不安で気持ちが
ふわふわとしていたのを覚えています。やったことのないことへ挑戦なので、それは当たり前。
必ず良いものが出来上がると信じて、次のサンプルが出来上がるまで待ちます。

3回目の打ち合わせ
前回よりも踏み込んで、本番に近づけたサンプルを作製。
わぉ~。既に可愛い。ほ、欲しい。。。と声が出ていました。求めていた感覚。これですよ。これ。
シンプルな空間に、アートピース的な要素のモノを1つ置いた時の空気ががらりと変わる感じ。
神田さんが持っている抜群の配色センスと、適度なラフ感がとても心地良い。大きいタイプは機能性もあるので
今までの作製したものとも差別化が出来て、且つ、置いてある時の佇まいが格好良い。モノ=人ということを
このクッションを見て実感。やっぱりモノづくりされる方、凄いな~ってただただ感動。
サンプルを更にブラッシュアップして、イベント「rough laugh rough ?」に向けて動きだします。

今回のイベントでは更に、いつも神田さんが持ち歩いていて、ずっと良いなぁって思っていたバッグを販売。
曽田耕さんのプロダクト「Has-H」を限定10個展示販売致します。
SHEEPの柔らかくて軽いレザーは、夏場持ち歩いても全然重さがなくて今の気分にピッタリ。
他にもトートーニー×曽田耕さんの商品、ピースシリーズと濃い内容で2週間、展示販売会を行います。
6月28日(土)・29日(日)はトートーニーの神田さんが在廊です。
さらにさらに!!27日(金)イベント初日は、僕らの大好きな「cielo」さんのおやつ販売会。
盛り過ぎなくらいの店内ですが、この1周年だけの特別な時間だと思って、今回はやりたいことをぎゅっと
詰め込んでみました!ので、6月から7月を跨いで、ラフなものに囲まれてふっと笑っていただけたら嬉しいです。

以下、日程の確認です。

6月
27日(金) 「rough laugh rough ?」展 初日 
       cieloさん おやつの販売会 ★おやつは12時頃から販売です。
       開店時間  10:00-17:00
       おやつ販売 12:00-17:00

28日(土) 「rough laugh rough ?」 神田さん在廊
29日(日)      ↓       神田さん在廊
30日(月)      ↓

7月
1日(火)       ↓
2日(水)      定休日
3日(木)      定休日
4日(金)       ↓
5日(土)       ↓
6日(日)       ↓
7日(月)       ↓
8日(火)      最終日
             

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