10/19


こんにちは日曜日。あれっ。まだ夏なんですか。。。という服装の方が殆ど。
かくいう僕も全身リネン素材を纏っていますし、来たと思っていた秋は実はまだ中身が秋になりかけの途中で
絶賛、待ちぼうけを食らっている状態です。
よ~く思い出すと去年もそうでした。10月の最終週からようやく寒くなるのですよ。もうちょっとの待機なのです。
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昨日は縁側企画第一弾。葉山に拠点を置く珈琲田川さんをゲストにお呼びしての出張喫茶。
お店を移転してから、この縁側で何か楽しいことをやりたいと思い続けて1年と4か月。ようやく実現。
これは素直に嬉しかったなぁ。
田川さんとの出逢いも偶然でもあり、ある意味では必然的とも言えるところからスタートしてトントン拍子で話が進んで
折角だから精神と洋服というお互いの共通点と、その他にも色々が交差し二宮に来て珈琲を提供していただくことが出来ました。
盛岡時代も廊下(喫茶踊り場)でこんなことをやっていたなぁって、何だかちょっと懐かしさも噛みしめていたり。
廊下も縁側も誰のモノでもなく、共有地的なスペースである。というのが僕の中ではとても大切で、心地良さを感じるのです。
ある意味で無駄なというと雑な言い方になってしまいますが、何もない空間やスペースというのは、誰のものでもない中で
それぞれが好意的にその場所を必要とし、ある意味で共有財産になり得るというところに心が惹かれるのです。
高い壁を半分削って開けた入口と、私有と共有の狭間でもある縁側部分は、この物件の一番の特徴的な部分でもあり、
大切な場所でもあり、家と道という私有なスペースをゆるやかに結ぶところがとても愉快に感じている。
こけら落としに「珈琲田川」さんにやって頂けたことが何だかとても嬉しかったですし、気候と気温もベストでした~。
ホットコーヒーを飲まれている方が多かったですが、アイスの方もちらほらと。



12時のオープンからスタートして、お昼はのんびりモードで田川さんと他愛のない話をして盛り上がったりして
同業種ということもあって、普段はなかなか聞けないお話を沢山して、洋服の面白さと奥深さとひねくれ具合!?
同じモノを扱う方とのセッションはそう多くないので、僕自身の息抜きにもなったりしてまだまだ聞きたい話があるなぁ。
意味のない話で盛り上がれるのも、何でもない空間の良さですね。外と言うのも良いのかも。
その後は、ずっと気になっていて初めて来ました。という方を皮切りに、ご近所のあちらこちらから
顔見知りの方たちが続々と、珈琲とcieloさんのおやつを目がけて足を運んでくださりました。ありがたいな。


僕が以前にお取り扱いをしていたメーカーさん(兄貴みたいな方)から聞いた話ですが、喫茶店とお花屋さんが商売を続けられる
街は良い街だと。1つの基準になると。外で珈琲を飲む(大よそ500円・・・今はもう少し高いかもしれませんが)という行為を
自宅で済ますのではなく、外に出ていってお金を出して、人が淹れてくれる珈琲を楽しむ、時間と空間も一緒に味わう。
花を買って飾るということも、人の心に余裕があるからこそ成り立つ商売と仰っていたのを思い出します。服屋も付随するとも。
ある意味では嗜好品とも言える珈琲。田川さんが自ら焙煎をして珈琲を一杯一杯淹れる姿は見ていて痺れたなぁ。。。
とにかく素敵でした。きっと珈琲を注文された方は、そんなことを思った方が多かったのではないかな。
色々な価値観があるのは当然ですし、そこには良い悪いは無いのですが、全ては体験することで感情が揺さぶられたり
人に憧れたり、感動したり、ふとした時に景色や匂いを思い出したり。
この場所がこれから先、自分達が面白がっていることが、何か誰かにとっての小さなキッカケになれば嬉しいですし、
山に雨が降り、川を流れ、海へ辿り着く。また雲になって雨が山へと・・というように。お店もそんな循環の一部になれたら。
そのために僕自身も色々なことを見聞きし、食べて理解しようとして、感情を揺さぶられて、思考し変化を受け入れながら
お店も縁側企画も、気ままに楽しくハッピーに続けていきたいなと思っています。
2025年10月19日 | 5:15 PM | rasikuの想い

