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FilMelange CADELL
color NAVY
price 74800-
size 5


朝から秋晴れで最高の祝日になりそうな予感の三連休最終日の月曜日。
今日は遠方から、知り合いというのか盛岡時代にアルバイトでお店を手伝ってくれたS君が来てくれるのでとても楽しみ。
rasikuをオープンして13年間で唯一、アルバイトで働いてもらったことがあって、まさか一緒に仕事が出来る日がくるとは。
お店を続けることで、思いもしなかったことで喜びを感じられることがあるんだなぁって、ふわっとした気持ちになりました。
これからも小さなご縁を1つ1つ大切にしつつ、自分なりの表現をし続けていこうと改めて思う1日でした。
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Filmelangeはブランドを立ち上げてから一貫して天然素材のみを使った洋服を作り続けている訳ですが
秋冬はウールを使ったアイテムがどれも素晴らしい。
軽くて暖かいは当然で肌当たりの良さや、アメカジライクなデザインを柔らかくすることでブランドのイメージを確立し
日常生活において「着る」という行為に対して能動的なマインドに変換させてくれる洋服を提案しています。
今シーズンセレクトしたのは、ローゲージの機械で織り上げた生地を両面起毛させた、秋冬の定番素材”カセンティーノ”
数シーズンお休みをしたので、僕自身は初めて触れる生地だったのですが秋冬の定番素材としてリリースされているようです。
ふっくらと空気を多く含んだウール100%、一重のショートコートに仕立てた”CADEL”はコートそのものの保温力が高く
インナーの組み合わせ方次第で真冬にも対応可能な1枚になると思います。
サイズは5のみをセレクトして、M-L体系の方にお勧めです。



特徴的なディテールはフードがジップで半分に割れて、セーラーカラーの様になる仕様。
昔は古着屋さんに行くと手に届かない位置に鎮座していたアメリカ軍のコートだと思うのですが、最近はめっきりお見かけしなく
なりましたね。ヘヴィーな素材でサイズ感も小さいものが多かったような。
この年齢でそれを着るとコスプレちっくになることは間違いありません。
年相応ではないですが、服装って案外大切だと感じることが40代半ばを過ぎてより強く思うようになりました。
ある程度のタイミングでクローゼットの中の洋服を少しずつでもアップデートすること、サイズ感だったり着る色だったり。
あとは素材感ですね。気持ち良いと感じるもの、一辺倒になる必要はありませんが出来れば天然素材を纏う方が気持ちも身体も
負担が少ないように思います。FilMelangeは天然素材のスペシャリストと言って過言ではないので、洋服を色々な角度から知る
キッカケにもなるのかもしれません。僕自身も10年以上前から勉強をさせていただいております。ありがとうございます。




インナーはスウェットくらいまででしたら着用可能。
袖付けはセットインスリーブ、少し肩線は落ちる位置にくると思います。
色はネイビーで、最も汎用性の高いカラーを選びました。
着丈はお尻が隠れるくらい(約85cm)車の運転などに干渉せずに使いやすい長さ設定だと思います。





フードのジップを開くと、セーラーカラー!?の様な不思議なバランスに。
使うことは滅多にないと思いますが、洋服のロマンと遊び心と一見無駄にも見えることが面白いのではないかと。
格好良さと圧倒的な素材に対する追求、更にちょっとしたお茶目な部分を持ち続けているのはFilMelangeの真骨頂でもあり
他のカットソーブランドとの差別化になっている部分だと思います。
明らかにメーカーの中に洋服マニアが存在するからこそ出来上がるバランスってありますし、それをストレートに表現するのか
世の中のムードやファッションという一面を持たせて雰囲気を柔らかく包み込むのか。
僕はストレートに表現し過ぎない、角の取れたFiLmelangeの洋服が好きですし伝わり難いからこそお店の提案力や熱が必要だと
思っています。ミドルアウターをお探しの方に、ぜひ見ていただきたい1枚。袖を通すときっと笑顔になるはずです。
2025年11月3日 | 4:20 PM | Filmelange

