introduction

7月も後半戦。というか、今週末はもうすでに8月に突入するって知ってました?
知っていたけど、本当に?スピード違反では?と言いたくなるような、月日は待ってくれませんね。
7月の後半は、遠方からお客様が遊びに来てくださったりと、夏休みなんだなと思うことが沢山ありますね。
夏休みとらないのですか?と聞かれるのですが、今のところは特別取る予定も無く・・・
ただ、あまりの暑さにどうにもこうにもならなそうな時は、ちょっと休むかもしれません。

そんな訳で、夏休みっぽいことをしてみましょうかと、割と急ピッチで企てたというのか、
どうする?やってみる?と聞いたら、やりたい!と返ってきたので、各々のやっちゃえ精神を形しました。
今週末の2日間、8月1日(土)と2日(日)2組のゲストによる、刺繍の展示販売と服のご提案会。
作る人、お二人ともにお店に立ってくれることになっています。
そのイベントの説明なのか、紹介なのか・・・紹介するには、あまりにも知らないことも多いので
僕たちが思っていることをつらつらと書いてみたいと思います。

初対面は、小田原のCORNERさんでの二回目の出張SHOP。去年の12月のこと。
可愛らしい女性と背の高い男性の二人組。ちゃるちゃんとひかる君。
ちゃるちゃんは一回目の時にも来てくれたので、初ではなく二度目まして~でしたね。
話を聞くと、二人とも駅ビルの中に入っている同じテナントに勤務。
ひかる君は喫茶部門で珈琲と喫茶を担当。
ちゃるちゃんは洋服と器の売場に立って販売をメインにしているとのこと。
前回の時に、服を作っている・パターンが引けるという話をしたのも印象的で、ずっと覚えていたのと
ひかる君はどこかで・・・と思ったら、二宮に住んでいて、背が高いので見かけたことがあったのです。

二人の勤務先は、小田原では有名なお店なので名前は聞いたことがあったのですが、実際には行ったことはなく。
せっかくの機会なので、じゃあ行きますね~~と言って、翌日の早朝、出張SHOP前に突撃職場訪問。
お店を一通り見させて頂き可愛いお皿をお買い上げ、その後に併設しているカフェで珈琲とトーストを食べたような。
二人の佇まいはCORNERさんで見た時と変わらずに柔らかく、それでも人口18万人が住む街の駅ビルなので、
常に流れているお客様と接するというのは、簡単なようで簡単なことではないなと思ったのです。
一所懸命やっている姿は見ればすぐに分かるし、そこに噓偽りがないと言いますか。。。
言葉は多くないけれど、きっと二人の中に何か表現したいことがあるのかな。。。
みたいな勝手な予感もして、というか、もう漏れているというのか、溢れているよね。
というのが、誰目線なのか分からないけれど、僕の直感だったのです。そんな予感は当たる訳で・・・?
そんな二人がお店に来てくれて、その時にはもう二人其々がちょっと次の方向へ動き出してそうな雰囲気で
お茶飲みながら話していて、なんか、お店使ってやってみる?と聞くと、やります!と、即答。
とっても急展開!でしたが、こういうのが決まる時は、タイミングなんですよね。
(本当につらつら書いてしまっているな・・・)

まず、洋服を作っているちゃるちゃんは、”poko a poko”という名前で、縫うことにまつわる活動。
元々は縫製工場で勤務していて、その後、ファッションショー用の洋服を自分一人で仕立てたりしていて、
デザイン⇒パターン⇒縫製と洋服の3段階を全て網羅しているのが凄みでもあり強み。
ハンドメイドの洋服って良く言われたり解釈されたりするのかもしれませんが、洋服は基本的に工場であっても
一人で作ろうと、人がミシンで縫うのでハンドメイドであるので、その解釈は人によってとても曖昧だし、
どっちが良いとか悪いとかは正直ないと思っています。
違いがあるとすれば、工場製品の方が企画に沿ってパーツ事に縫うのでブレが少なく綺麗にあがるのかな。
一人で作る方が自由さはあって、それが個性的だったり、綺麗にも出来たり、振り幅は広いのかなと思います。
ちゃるちゃんの洋服は、その2つの要素を併せ持っているイメージ。
工場が嫌がりそうなことをさらりとやれたり工場勤務をしていた時のひたすらに縫うという千本ノックを
受けてきた感じが、良い方向に活かされている気がします。
僕は工業製品の冷たさみたいなのがどちらかと言えば好きで、感情が入らないからこそ生まれる製品の
美しさに心を奪われることが多いのですが・・・それは自分の中の1つの基準であり、それだって気分に
よっても変わってくるし本当に正解はないので、常に揺れ動く感情みたいなものだと思っています。

打ち合わせで、ちゃるちゃんの洋服を見させてもらった時に、当たり前ですが工業製品というものではなく、
ハンドメイドにしかない温もりみたいな部分も、あるような無いような、不思議な感覚の洋服。
その時はサンプルだったので、本生産になればもっと完成度が上がるのは予想は出来ましたし、
見た目にもデザインがあるのですが、袖を通してみると主張をし過ぎないギリギリのライン。
本人の中にある、突き抜けるようなイメージと、冷静になって考える部分が、せめぎ合いながらも
感覚的な匙加減で、落とし込まれているのかなと勝手に推察。
選んだ生地を見ても、なるほどなるほど~ってなりました。

上で着用したパンツと、プルオーバーの他、シャツ、別の型のパンツ、エプロン、スカートなどが並びます。
週末二日間は、基本はサンプルが並び受注販売というかたちで、オーダーが可能。細かい調整も出来ると思います。
また、当日持ち帰れる即売の商品も少しだけあります。
オーダーしていただいた商品のお渡しは10月頃を予定。生地もちょうど10月頃に着易いリネンでの作製。
もう少し詳細知りたい方は、ちゃるちゃんのInstagramアカウント
@pokopokocharu もチェックしてみてくださいね。

もう一人は喫茶店に立っていた男性、kuriyamahikaruさん。
二宮出身。身長が190センチを超えるので、車で二宮を走っていても良く見かけます。
そして当たり前ですが目立ちます。
この少ない人口の町で身長190センチを超える人って、多分一人か二人なはず。
色々バイトをしていて、ある時、刺繍に興味を持ち始めて独学で勉強。
刺繍をやりはじめて2年と仰っていました。
今後の展望もあって、そんなに知っている訳じゃないので自分達が何かを言える訳ではないのですが
発する言葉にも眼差しにも淀みが無く落ち着いているのに、今ここから外の世界に羽ばたこうとしている
雛鳥感もあり、とっても気になりますね。
先日、初めて作品を見させていただいたのですが、想像を超えてくる仕上がりでびっくり。
そうきたか・・・という感じと、感性の人なんだなというのが、滲み出る作品。
公の場というのか、作品を並べて販売するのは初めての試みとのこと。
刺繍と言えども、クラフトというよりはアートの分野になると思うので、見て感じる。
というシンプルな展示ですが、これはぜひ、この機会に一人でも良いので何かを感じて頂ければ
嬉しいなと思っています。

最後に急に昔話を。。。
僕は32歳で独立をしてお店を持ちました。
当時は自信と希望しかなく、当たり前ですが自分のセンスを疑う余地もないですし、承認欲求の塊のような人間。
逆にそれくらい勢いというのか、猪突猛進しないとお店を持つことは難しいのかもしれませんが、まぁ酷かった。。。
今でもまぁまぁ酷いですが、酷いのレベルか違い過ぎるくらい何も知らない無知で横柄な店主でありお店でした。
幸いにも、周りの素敵な大人の方たちに手を差し伸べていただき、応援してくださったり、可愛がってくださり、
時には道筋を示してくださったりと、色んな学びによって方向転換を繰り返して、今も場所を変えてお店を
14年も続けられているのは、人との出逢いやご縁があったからだとシンプルに思うことがあります。
そのラッキーだけは持っているのですよね。
また二宮に来てからも、変わらず人との出逢いに恵まれ、最近では、不思議なことに??
自分では全く想像をしていなかった少し年の離れた若い人達との出逢いがあって、面白いな・応援したいなと
思うことを今からはじめよう、はじめた人達が居て、自分達には無い、沢山の刺激と学びをくれて、
立ち位置というのか、役割というか、ターンがまた一つ変わった。という感覚もあります。
出来るだけ閉じることなく柔軟さと新鮮な気持ち、学ぼうという姿勢を忘れないでいようと
今この年齢(間もなく46歳)になってより強く思うようになりました。


今回展示する二人は僕よりも遥かに年齢は若く、持っているものに才能と可能性しかないと思っていまして。。。
折角であれば展示してみたらと、さらっと声をかけたのがきっかけでした。
この場所は特別なギャラリーでもないですし、海の街にポツンと佇んでいる小さな洋服屋。
シンプルに人が来るところではないことだけは自覚しています。
だから逆に目的を持ってくることに特化はしていて、何てことないことががきっかけで
全く違う可能性が広がることや、見出される可能性は0ではないと思っていたりします。
時間的余裕はそこまでなかったので、そこはちょっと心残りではあるのですが、全力で表現してみるという経験は
きっと、本人にとっての自信になるかもしれませんし、反対に挫折や屈辱を感じることもきっとあるのだろうと
良い面とそうではない面と必ずあるだろうと想像しています。
その時にしか出来ないこと、目の前にあることをとにかくがむしゃらに一所懸命をやってみる。
というのが本人にも、来てくださるお客さまにも、自分達のお店も含めて伝われば嬉しいなと思っているところです。
書いているうちに何だか僕もワクワクしてきました。
ぜひ二宮に海側に佇む小さな洋服屋の一角で、縫うこと・刺すことで表現するふたりの展示へ、お出掛けください。




□Kuriyama Hikaru × poko a poko ”introduction”
□日にち 8月1日(土)2日(日)
□時間  12:00-18:00
□場所  rasiku 中郡二宮町山西326-1 

※二宮駅からバスで「中井役場町行き」に乗って、押切坂上下車徒歩1分。
 裏手に駐車場3台完備しています。
□当日のお支払い方法は現金・クレジットカードがご利用頂けます。

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