
River HENRY NECK SHIRT
color NAVY
price 24200-
size 2 / 4 / 6 / 8



今日は朝から欲しかったCDを3枚お買い物して、気分が上がっています。
季節が変わる毎に、聴きたい音が変わるのも自然な流れだと思うのですが、人が心地良い場所や空間を作り出すのには
様々な要素が積み重なって出来るのだと、ここ最近は良く理解するようになりました。それにしても今日は良い気候だぁ。
・
先日ご紹介しましたRiverの新型・ダブルブレストのシャツに引き続きシリーズです。
こちらもレディース目線でデザインを考えながらカタチを構成していったヘンリーネックシャツ。
自分もこれは夏に着たいな・・・と思い、サイズをえいっと伸ばして4サイズ展開にしました。
服装のジャンルと幅は、ひと昔前に比べると大きく様変わりしボーダーレスになってきているのは確かな事実。
固定観念が先行しての窮屈さや、決めつけなどが少しずつ溶けていることは、とてもポジティブな要素に思えます。
Riverの服も出来るだけ垣根が無く・・・を強く意識している訳ではないのですが、自分たちが着ることをイメージすると
自然とどちらでもなくてどちらでもあるし、とにかくサイズのふり幅の広い曖昧な服に仕上がっています。
ヘンリーネックもダブルブレストシャツと同様、前と後ろ、其々から見た際にギャップがあるデザインに落とし込みました。





ヘンリーネック特有の野暮ったさのある表情と、背中側の細かいギャザーの柔らかさの対照的な側面を取り入れた1枚。
気を使わずに洗濯をして乾いたらすぐに着られる手軽さを持ち合わせながら、日常と非日常との境目を行き来するデザインに。
フロントの釦は全部で5つ。仕様は右前にしています。1つか2つ開けて着るのもヘンリーネックならではの良さだと思います。
カットソーで作ってしまうとカジュアルで大雑把な印象があるのですが、布帛を使うことで繊細な表現が出来る点。
機能面で考えてもリネン×和紙(ネイビー)・リネン×コットン(ギンガムチェック)は、夏の装いにプラスに働く場面が
多くあるはずです。



後から見た時に、しっかりとお尻が隠れる安心感のある丈感。これ重要です。
袖は5分袖、肘が隠れるくらいの長さに設定。これも重要(笑)
身頃を大きめに設定しているので、生地と肌が纏わりつきにくいシルエットにしています。
暑い夏に出掛けることを前向きにとらえられるような1枚になって頂ければ嬉しいですね。
大よそ・・・ですが、イメージしているサイズ感は
サイズ2=レディースM ゆったりが好きな小柄な方も◎
サイズ4=レディースL 160㎝後半のメンズSサイズぐらいの方も◎
サイズ6=メンズM-L
サイズ8=メンズL-XL



僕が着用をしているサイズは8。最初は6でも問題ないかなと思っていたのですが、気分的にサイズ8が良さそう。
ライトオンスのデニムか、久し振りにジャングルファティーグなんかを合わせてみたいなと思ったりも。
背中に配したギャザーと、土臭いパンツとのちょっとした違和感が面白い・・・と書いていて、あれ?と思うのは
時間ともに変化していった自分の服のテイストがまた一周しようとしている??
サイズ感は変わっても、根本は変わっていないのか。。。人間が生まれ変わる訳ではないので。




生地の分量が多いと袖を通した時に、ややリッチな感覚があるのが良いなと思っています。伝わりますか?(笑)
リネン特有のハリが、着始めは生地が少し浮いてしまいそうですが、段々と落ち感が出てきた時にこそ
この素材と分量が本領を発揮しそうだなと思っているので、長い目でお楽しみいただきたいです。
夏は夏で、暑いからこその装いや感じられるものがあるから良いんじゃないかと、ほんのり思えてきましたが、
そんな夏服を着る楽しみと、暑い。。。しか言葉が出てこない亜熱帯に近い空気を思い返してみると
気持ちが上がったり凹んだり・・・忙しい(笑)そんなことを繰り返しながら過ごす5月になりそうです!

River HENRY NECK SHIRT
color GINGHAM CHECK
price 24200-
size 2 / 4 / 6 / 8



ギンガムチェックはリネン55%・コットン45%の混紡素材を使用。
シャリ感の強い生地に特殊加工を施していることで表面に凹凸がうまれます。
ダブルブレストのシャツでも書いていたように、細やかなチェック柄は意外と無地感覚で着られるので
柄を着慣れないけどアクセントが欲しいなと思っている方にもおススメ。
あとは、定期的にやってくるギンガム欲を満たすべく、ぜひこの機会にワードローブに追加して頂けたら。






画像では見えませんがボトムに合わせたのは、涼しいペーパークロスのギャザースカート。
ボトムは案外何でも良いと言うと雑になってしまいますが、シャツ自体の主張がほぼ無いので
(無い訳ではないけれど、気付きにくい部分にポイントがある)だからこそ、ボトムは素材だったり
形だったり、色だったり、お好きなものを組み合わせていただけたらなと思っています。
今の気分ですと、やっぱりライトオンスのデニムなどにも良いですし、白や黄色いパンツもきっと合うでしょう。







単純に綿のTシャツは暑い!ということから、ここ数年は真夏の乗り越えるための涼しいものは何か・・・を
ずっと模索し続けていました。盛岡も盆地なので、本気の夏はなかなかのもの。出勤するだけで汗だく。
そして拠点を移した先の二宮・・・ごはんを食べているだけで暑い(エアコンが無い)ので、より一層その追及は
深まるようでもありますし、暑さが想像を超えすぎて、何も考えられず放棄してしまいそうにもなりますし・・・
そんなな中でも変わらないのは、自分たちが心地良くどんな時も出来るだけ気分よく過ごせるような服。
そして日常と非日常の境目ぐらいの立ち位置にあって、傍から見ても、力まずに何だかいい雰囲気に映るような服。
が好きだという事です。そんなことを思いながら、今年も作ってみた布帛のTシャツ2型。
さっそく気にかけていただき嬉しいです。オンラインショップにもUPしています。
どうぞご覧くださいね。
2025年5月11日 | 6:42 PM | River

River DOUBLE BUTTON SHIRT
color NAVY
price 24200-
size 1 / 2



定休日の2日間は意外とやることが多く、見ておきたい展示を見に行ったり、ラスト冬物を仕舞ったりと
バタバタとタスクをこなしているとあっという間に時間は過ぎてしまいます。
行ってみたかった神社にもようやく足を運べてご挨拶できました。
美味しいパン屋さん・老舗のお饅頭屋さんに巡りあえたりと、足を使って動いてみるものですね。
車で動いていると通り過ぎてしまう景色もゆっくりと歩けば、気になって立ち止まったり寄り道をしたりして、
発見が幾つもあるものです。知らない街を歩くのは面白いですし、少しずつ知っていく過程もまた良し。
・
昨年過ごした暑い夏を想像すると、やっぱり半袖が良いよね。と思い返してレディスの半袖シャツをRiverで作製しました。
着たいと思っていたのはダブルブレストのシャツ。これと言って決定的な理由や出来事は無いのですが、
自分達が着たいなと思えるダブルブレストのシャツが、何処かに無いかなと思いつつ探すよりも作る方が近道かもしれない
という観点から、1つ1つ組み立てていきました。思いのほか上手く出来て満足。
次に素材。思い描いていたイメージはあまり柔らさに振り過ぎずに、天然繊維の機能性ときりっとした空気を纏えること。
妄想とデザインイメージを膨らませながら、選んだ素材は2種類。
1つ目は、以前に一度使ったことのあるリネン76%・和紙24%の混紡素材。
和紙はここ数年で定着してきた素材でもあり実績も十分。生地に強さを出してくれる繊維でもあります。
リネン特有の着用していく過程で生じる柔らかさを、適度に止める役割を果たしてくれるのが嬉しい。
着用を繰り返しても、素材がある一定のラインを超えて柔らかくなり過ぎない点が気に入っています。





ダブルブレストのシャツやジャケットを今までも色々と着てきましたし、着用しながら自分なりの改善点やこうだったら
良いなを蓄積してきました。一番の特徴は何と言ってもダブルの見え方。
これはもうデザイン的な側面で可愛いですし、それ以上に言うことはありません。
釦の付け位置が中心ではなくアシンメトリーになるので、フェイク釦の案も思い浮かびましたが中途半端になりそうなので断念。
釦ホールを付けたダブルブレストのシャツで作製することに。
仮にフェイク釦にした場合に気になる点が、フェイク釦側の生地が浮いた状態になって遊んでしまうこと(物理的に)
がどうしても気がかりでした。機能的に解消する意味でも、ホールを開けたダブル釦(トップ2つのみ)の仕様に。
釦を留めるのに慣れと時間は掛かるかもしれませんが、収まり具合が断然良かったのでイメージ通りの仕上がりになりました。



シルエットはややAライン気味に、脇下を一番搾っている状態から裾口にかけてフレアに広がりを持たせています。
あえて前後で着丈の差を大きく出す作りに。後ろはお尻が隠れる長さ、サイズ1=68cm サイズ2=74cmに設定。
前後差を約8cmを付けることで、前から見た時にはすっきりとした印象、後ろは安心感を生むようなイメージに。
そして背中側はギャザーで柔らかさを出しつつ、可動域がしっかりと出せる仕様。
袖の長さは肘が隠れる5分袖くらいと言えば良いでしょうか。
夏は決まって麦わら帽子を被って出掛けるので、麦わら帽子が似合う半袖シャツというのも隠れテーマにありました。

color GINGHAM CHECK
price 24200-
size 1 / 2



もう一色はリネン55%・コットン45%の綿麻ギンガムチェック。
特殊な加工をすることで、表面に凹凸が出る立体感のある仕上がりになっています。
ウェイトは厚すぎず・薄すぎずの中間くらいのイメージ。こちらも生地が柔らかくなり過ぎないようにコットンを配合。
着用する側としては無地に近い印象を持ちながらも、柄物であることは間違いないので、丁度良い隙間を埋めてくれる
1枚になったら良いなと想像しています。夏はとても長い季節になってしまいましたから、少しでも前向きに外へ出ようと
思えるようなシャツになって頂ければ嬉しいです。




身長166cmで着用しているサイズは2。
サイズ1で155cm位の方をイメージ。大きすぎず小さ過ぎずの良い塩梅に仕上がったと思います。
気温が25℃を超える日もちらほら見えてきているので、半袖シャツの出番、そろそろかもしれません。



夏本番になると、服装のことを考えるのが嫌になるほど気温が高くなるのは、もう仕方がないこと・・・と
頭では理解しつつも、やっぱり半袖なのか長袖なのかを迷う今ぐらいの季節が一番楽しいのかもしれないとも
いち洋服屋としては思ったりもしてしまいます。
特に二宮に来てからは、覚悟していた暑さを目の当たりにして、半袖シャツに対する意識が変わったこともあって
今回のダブルブレストシャツを作ってみたいなと思えたので、それはそれで良かったこともありますね。
今は日本の何処に住もうと暑さに大きな差が無くなってきているのは間違いありませんが、
それでもやっぱり北東北の岩手に住んでいた頃と比べると、日中は変わらずとも夕涼みが無い気候に戸惑いつつも良い経験と
捉えて過ごした時間でした。逆に夏服を楽しめる時間が長いことを、ポジティブに変換する方が良いなと。
同じ素材を使って、もう一型、新型でプルオーバータイプのシャツを作っていますので、また後日にご紹介したいと思います。
そちらはメンズサイズもご用意がありますので、お楽しみに。
2025年5月9日 | 7:50 PM | River

River BACK BUTTON ONE PIECE
color ベンガラ×墨
price 38500-
size 1 / 2


4月前半の盛岡出張SHOPからはじまり、桜吹雪を横目に展示会だったりRiverの秋冬のこと、1ヶ月・3ヶ月先のこと
などを考えているうちに(今日1日生きるので精一杯なのに)陽射しとみどりが眩しい季節になりました。
とても儚いなと思うけど、だからこそ毎回美しいと感じられるのかもしれませんね。
来週からはGWに突入。29日(火)昭和の祝日は、月に一回のcieloさんのおやつ販売があります。
自分達の月1回のお楽しみな時間でもあり、今月で3回目なのですがT子さんが作るおやつが本当に美味。
これだけ世の中に美味しいモノがたくさんある中でも、何というか別なベクトルでいつも感動しています。
T子さんの佇まいと性格をそのまま表現したような(良い意味ですよ)前に出過ぎずに控えめながらも食べ応えがあって
身体がすんなりと受け入れる、特別だけど普通のおやつなのです。
店舗でも出張販売でも、何処かのタイミングで皆さんに一度で良いので召し上がって頂きたいなと思い続けています。
・
春夏オーダーした商品も出揃ってきた感もありますが、今季オーダーした商品の中でspecialな生地を用いたワンピースが
届きました。ここ1年であまりに生地の価格(特にリネン系)が高騰し過ぎて最後まで迷ったのですが
久し振りにパワーのある素材を使ってみたい欲が出てきてしまい、もう止められないところまできたので思い切ってみました。
思いきった甲斐があって、天然染料の迫力ある色目と贅沢な生地分量でリッチな気分に浸れるワンピースに仕上がり大満足。
季節的にも丁度良いタイミング、真夏になる手前頃まで気持ち良く袖を通して着ていただけると思います。



Riverで秋冬シーズンに作製した猫目の大きなボタンを付けたワンピースを、少しだけアップデートしています。
袖のバランスと、後ろの釦を一回り小さくし、大ぶりのパッチポケットは変わらずに付けています。
縫製もコバステッチでギリギリのラインを攻めていて(特にポケットの縫製)、見ているとうっとりしてしまいます。
素材はリネン100%で薄すぎず・厚すぎずの中肉の生地感。
一平方メートル190グラムなので、しっかりとしているけど分厚い感覚は無いと思います。
因みに僕は真夏に着る洋服は一平方メートルに対して100~150グラムを目安にしているので
それと比べると少しウェイトがある感じになると思います。
上記の内容を踏まえると、真夏の手前頃までが調子良い生地感になるはずです。
特に梅雨時期の湿度はあるけど、ちょっと肌寒い気候の時にリネンの吸湿性と速乾性が大いに活かされるはずです。



色目は鉄系の濃い茶色で、地染めをした後にベンガラと墨でコーティング加工を施しています。
ベンガラ染めはインドのベンガラ地方が由来とされていて、日本でも古くから用いられている染色方法の1つ。
土の成分に含まれている酸化鉄に化学反応させて色を入れていくのですが、機能的な面として防虫・防腐としても優れていて
古来から現代にいたるまで継承し続けられている染色技術。ベンガラ(赤茶)にプラス墨(黒)コーティングをすることで、
深く濃い茶色になり染めムラも殆ど出ない仕上がりになっています。明らかに雰囲気が出ている生地というのが見て分かります。
どっしりとした重厚な空気に軽やかなリネン素材との相性が抜群です。


想定はしていなかったのですが、ちょっとだけ畏まった場所へ着て行くのにも◎な気がしてきました。
色目が黒に近いこと、超高密度で生地の表面がざらざらとしてない点など、足元に革靴を合わせて頂ければ
食事会や懇親会くらいはイメージ出来るかもしれません。
袖口はぎゅっと絞ってメリハリを利かせつつギャザーがとても美しい仕上がり。
パワーのある生地感は少しお休みしていたのですが、こうして久しぶりに見てみると、それはそれでやっぱり
良いものは良いということを改めて感じる1枚になりました。人は閉じて開いてを繰り返す生き物なので
今の気分を大切にしながら、表現することを続けていければと思います。



サイズ1で着丈110cmを目標に、サイズ2で120cmを着地するように設定しました。
1枚で着てもサマになる長さにすることで、パンツとのバランスを考え過ぎずに着ていただけるのではないかと。
身長166cm着用サイズ2で、膝がしっかりと隠れるところまできますので、煩わしさが軽減される丈感。
特に身長が高い方には朗報の丈感だと思いますし、生地の分量も含めて贅沢な気分を味わっていただきたいです。
同じ生地(ベンガラ×墨)を使い、メンズはSOWBOWに別注でセットアップをお願いしておりました。
そちらも店頭に並んでいますので、また後日にご紹介しますね。相当渋い感じに仕上がっております。お楽しみに。
2025年4月25日 | 3:32 PM | River

River CARDIGAN
color BLUE
price 25300-
size 2 / 4 / 6 / 8



昨年の10月末に初めて和歌山県へ足んだのをきっかけに、Riverのカーディガン作りはスタートしました。
自分の知らない世界に足を踏み入れることは、とても刺激的であることと同時に想像以上のエネルギーを消費します。
目の前に積まれた生地に圧倒されつつ、次から次へと専門用語を使った会話に必死についていこうとするも
あまりにも無知過ぎる自分。知識量と経験値の差を突き付けられた瞬間でもありました。
凹むというよりは、ポジティブに潔く挫折をしっかりと味わって、出来るだけ吸収したいと思えたのは幸せなこと。
その時の会話のやり取りや、頭の中に強く残ったものを二宮へ持ち帰り、一旦冷静になって頭の中を整理して
少しずつ自分のしたいこと、作製してみたいもののイメージを膨らませていきました。
・
デザインは、3年前に作製したスウェット素材のVネックカーディガンをアップデートすることにして
ポケットの形状がパッチポケットだったのを、箱ポケに変更することで、すっきりとした雰囲気に仕上げました。
箱ポケのサイズはちゃんと手が入る深さと大きさに設定。このリアルな機能性が結構ポイントなんです。(ふふふ)
素材はスウェットよりも薄く、ロンTよりも厚くて、出来れば保温性を持たせたいと思いました。そして外せないのが軽さ。
着たいと思う想定温度は10℃ぐらいから20℃前後あたりの、何を着ようか一番悩ましい気候。
旅先にも持っていきたくなる柔軟性と、多少ラフに扱っても問題ない素材感で、インナーにはロンTもしくはシャツを着ても
着脱する際に袖抜けが良くて、ストレスを感じ難いもの。
上記の条件をイメージして選んだ素材が、コットン89%・ウール11%を配合した接結という生地でした。



接結はカットソーに詳しい方以外は、あまり聞き馴染みのない素材だと思います。
生地の説明をざっくりとすると、2枚の生地を見えるか見えないかの細かなステッチで繋ぎ合わせていて
製品として並ぶ際にはインナーに使われることの多い素材。ガーゼのような質感で柔らかくて肌当たりが抜群。
2枚の生地を繋ぎ合わせることで、空気の層が出来るので軽くて暖かい。
更にウール11%をミックスさせることで、袖を通した時からほんのりと暖かさを感じて頂けるはずです。
ウールの特性である滑りの良さとぬめり感があることで、着易さと同時に見た目の雰囲気にもプラスされていて、
春先・秋口~冬の入口まで万能に羽織れるカーディガンに仕上がりました。



盛岡から二宮に来て、ライフスタイルが変わった点として電車に乗る機会が増えました。
東京へのアクセスが良くなった点と、ちょっと大きな街に行きたい時の移動手段として本数が多い電車はやっぱり便利。
家から駅までは歩くとまあまあ距離(1.6キロ)があるので、暑くなったり寒くなったりの際に調整が利くものは必要不可欠。
カーディガンの選択肢については、これまでも何度もBLOGでも書いていますが、ありそうで案外多くはないので、
気に入って着られるカーディガンを1枚手にしておくと、服装についてあれこれと考えることが減るような気がしています。
そんなこんなで、ちょうど昨日は都内へ出る用事があったのと気候も良さそうだったので、いそいそと着て出掛けてみました。
◇天気 晴れ 最低気温 9℃ 最高気温 20℃ まさに僕が想定していた温度と気候。
インナーにohh!の中肉の長袖のカットソーを合わせ、日中はほんの少し汗ばむ陽気で、羽織っても脱いでもOKという気温。
夕方から気温が下がってきてロンT+接結カーディガン+ナイロンジャケットで、申し分のない100点の着こなしでした。
夕暮れに差し掛かる時間に代官山から中目黒にかけて歩いていたのですが、あまりに理想的適温で心の中で自画自賛。
1日の気温差が10度以上ある時に、ミドルインナーでもアウターとしても着れる1枚。
これが本当に悩ましいのですが、手元にあることの心強さったら無いのです。




理想とするVネックのカーディガンを追い続けています。
フロント釦は5つ。5つ付けているのが僕の中でも拘りでもあります。
トップの釦はかけてもかけなくても良い位のVゾーンに設定。深いVゾーンが得意ではないので出来る限り浅くしているのですが
体型は其々なので、肩幅・胸板が広い方には1つ開けてきるのをお勧めしています。
逆に華奢な方はしっかりとトップ釦を留めて頂けると、納まり良く感じて頂けると思います。
サンプルでは上手くいかなかったVゾーンも、本生産ではしゃきっとした直線的なラインに仕上がり大満足。
当たり前ですが、Vネックカーディガンの肝はVゾーンの見え方だと思っています。




色の展開は、インディゴブルーをイメージしてお願いした”BLUE”と黒に近いネイビー”DARK NAVY”の2色展開。
サイズはいつも通り2・4・6・8の4サイズ。
2=レディースM-L
4=メンズS-M レディースL
6=メンズM-L
8=メンズXL
=身長178cm 体重62キロ 着用サイズ6
詳しいサイズは、オンラインショッピングに掲載しておきます。



袖口、裾とフライスで切り替えるか、同素材で切り替えるか、リブの長さとテンションの緩さときつさは最後まで悩みました。
最終的に、袖・裾ともにボディと同じ共生地で切り替えすことで一体感を重視しました。
袖のリブは少し長めに7cmに、Riverの製品は細リブ中心だったのをやや長めに気分転換。
ちょっとしたディテールの変化は、気分を反映させるのに友好的だと思いました。







カーディガンが活躍する季節を考えると、今時期を皮切りに4月も日によって暖かかったり寒かったりの凹凸のある
気候が続くので毎日でも袖を通したくなるのは3月と4月上旬ごろまでかと。
それ以外は日によって使い分ける、そんな着方になると思います。
デザインはとてもベーシックですし瞬発的に着るアイテムではないので、長い目で見て頂けると、日常使いから旅先まで
室内と外とを行き来する場面など、様々なシチュエーションに溶け込む1枚になってくれるはずです。
ぜひそれぞれの生活の中に、着て嬉しい、落ち着く、快適!そんな風に落とし込んでいただけると嬉しいです。
2025年3月14日 | 9:07 PM | River

River COAT ONE PIECE
color BEIGE
price 24200-
size 1 / 2


一昨日は、二宮でもほんの一瞬ですが雪がちらちらと舞いました。
この3日間は寒さの底にいる気分で、服装も完全に真冬モード全開。ウールのパンツにニットを着て貼るホッカイロを2枚。
それくらいしてやっと正気が保たれる状態ですが、何やら今週、急に気温が上がる予報で週末は20度まで!?
未だ半信半疑ではありますが、確実に冬から春へ移行するのは間違いなさそうです。
・
ずっと温めていた生地で何を作るか考えていたのですが、コートとワンピースの丁度中間くらいの洋服って着る機会が
実は結構あるのに、選択肢がそう多くないことに着目。
商品名の通りの、ワンピースとしてもコート代わりにしても着られる1枚をRiverで作製してみました。
ちょうど、これからの季節の変わり目に迷った時の。。。ではないですが、きっと思いがけずの出番が沢山ある。
そんな一着な気がしております。


先ず素材ですが、太い畝が特徴的で綾織りの組織(斜め畝)のコットンカルゼ。
肉感としては中肉くらいで、最初は張り感があって生地がしっかり立っているので浮くような着心地になってしまいますが
ワンシーズンくらい着用していただくと、自然と生地も柔らかになって身体との馴染みも良くなるはずです。
アウターとして着る場合には20℃に届かないくらい、インナーに薄手のニットを挟み込みながらスタートして
最後は薄手のカットソー合わせをイメージ、2月下旬から4月中旬ごろが落ち着いて着れるタイミングだと想像しています。
この時期が逆に服装が一番難しいのは間違いないので、困ったところを解消する選択肢になれば嬉しいです。
あとは、秋にワンピースとして、上からニットカーディガンやダウンベストを組み合わせて頂くと
着れる期間と実用性の幅をしっかりと感じて頂けると思います。




襟元はあえて台襟を無くして顔まわりの印象が大袈裟にならないような見え方にしました。
丸襟にしようかと迷ったのですが、少しきりっとした表情を出したかったのでレギュラーカラーを選択しています。
バスト周りを少しだけですが絞りを入れてAラインになるようなシルエットに。
肩はドロップショルダー、腕周りはゆったりと広めに設定しカフスにかけてきゅっと窄まります。
袖口にギャザーを細かくとって太い部分と細い部分のメリハリを生むような袖のかたち。
コートの代用として羽織る場合にはカフスの釦を外して着用して頂くと、軽快な印象が良い感じにでると思います。


ポケットも勿論完備。
釦は本水牛の釦をずらりと並べて、コートとしてのきりっとした面構えもちょっと滲み出るような
贅沢な雰囲気をプラスさせています。


背中は中心にタックを入れて、見え方をさり気なく柔らかな印象に仕上げています。
この掴めそうで掴めなさそうな、すぐに判断は付かないけれど何か良い感じ。
そんな雰囲気になっているのも、Riverらしいと言えば良いのでしょうか。。。
サイズは2サイズ展開。今回は全体的にサイズ感を変えて展開しています。
妻が着用しているサイズは2。大よその感覚で身長が160cm以上の方が着ると雰囲気が良いかなと思います。
サイズ1は身長155cmくらいの方が着ることを想定した丈感とサイズレンジで提案しています。
オンラインショッピングに詳細のせておきますね。

color NAVY
price 24200-
size 1 / 2


もう一色はNAVYと表記していますが、ナス紺?群青のようなネイビー。
落ち着きもあるけど少しの明るさもあるカラーで、着用していって生地がくたっとしてきましたら
生地と色のバランスが相まって、より雰囲気が良く見えてくるはずだと思います。





BEIGEはより通好みなカラーで、NAVYは汎用性を考えると優勢な印象を持ちます。
春コートは着る期間や生地の薄さなどを考慮すると、どうしても手が伸びにくい。。。と僕自身も思いますし、
秋のコートで十分に代用出来たりもするので、ちょうど良い何か。と考えた時に浮かんだのがワンピース的なコートでした。
ちょうど良い生地を持っていたことも功を奏して、価格帯も気合を入れすぎずに手に取り易くしたつもりでいます。


今日のような寒さですと、何をするにも1つ1つの動作に硬さがあり気合を込めないと能動的に動くことが
なかなか出来ないですが、このトンネルを抜けた先に心地良い風が吹くと願いながらの3連休となりました。
今週で2月は終わり、3月に入るのでさらっとした動きのある素材が少しずつ活躍しそうです。
新しい洋服は袖を通すだけで気持ちが入れ替わりますし、外へ出掛ける意欲にも多少なりとも繋がるから面白いものです。
3月に入ると入荷するアイテムは一気に薄手のものが中心になりますので、丁度良い塩梅の素材感をお探しの方は
ぜひ、触れてイメージを膨らませて頂けると嬉しいです。
2025年2月24日 | 4:56 PM | River