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toe to knee    066 カップ

color       A

price       4400-

size       (9~10)×(9~10)×h(9~10)(底面8×8) ※ひとつひとつ個体差があり、目安となります。

穏やかな空気が流れる日曜日。
吹き荒れていた北風もおさまり、陽射しの柔らかさは日を追うごとに増してきているように思います。
一月もまもなく終わろうとしているところで、2025年前半のぼんやりとしていた予定を少しずつ固めねば。と
ようやく重い腰を上げたところです。

昨年末、トートーニーより初めてオーダーしていたもの達を届けていただきました。
今回は気になっていた小物とバッグ類を中心に、自分達も使ってみたいと思っていた曽田耕さんとの合作シリーズの中から
3つの小物類をピックアップ!
曽田耕×トートーニーと言えば、二宮でお店をオープンする際に満を持してオーダーしていたこちらのスツール
来店される方の脳内を大いに刺激するアイテムになっていますが、もう少し世界観をしっかり広げられたらと思い
用途もよりイメージがし易くて、手に取りやすい小物もぜひご覧いただけたらと思いオーダーしました。
先ずご紹介する1つめはカップ型の入れ物。
何を入れるかはさておき、立体型のフォルムが何とも言えない佇まい。
素直に考えるとペン立てとしての使い方が思い浮かびますし、もちろんその様に使っていただいて問題ありません。
ただ、ペン立てと断言してしまうのではなく、カップという容器に対する自由な発想と使い道の落としどころは傍に置いておくことで、
そのうちふとした瞬間にぽんっと降りてきたり、イメージの広がりが出てきたり、時間の経過とともに決まってくるのだと思います。
ぽっかりと空いた空間に対して物事を決めつけ過ぎるのではなく、使う側に余白を持たせてくれている点が好みなバランスです。

color       B

price       4400-


曽田さんと出逢ったのは、2年前の盛岡で行われた「北のクラフトフェア」
トートーニーの神田さんから、いつかご紹介したいと言われていたはず。。。と記憶しているのですが、出展者として出られていて
自分たちのお店を開けなければならないので、実際にモノを見たりすることは出来ませんでした。
知り合いが遊びに来ていて、ちょうど、このカップを購入したのを見せて頂きました。こんな事を言うのは少し恥ずかしのですが
初見では自分にあるアンテナに、そこまで響かなかったというのが正直な感想。
その時の感覚を冷静に振り返ってみると、美しいもの好きなものの捉え方が一辺倒(正面と表面だけをなぞる程度)で、
それとは相反する美の感覚が0に等しかった。。。
言い訳として、だからではないですが、出逢えるタイミングで出逢うことが出来て、今までとは違う感覚と感性を刺激してもらったからこそ
お店に並べるまでに至ったのだと感じています。さらに言えば、誰かを介して出逢うというのが一番の理想でもあります。

color       C

price       4400-

トートーニーと曽田さんの製品は、規格を決めた中で、捨ててしまう裁ち落とした革の材料を出来る限り加工を施さずに
そのまま利用しながら、決められた枠の中に納めて作製されるというもの。よ~く考えると、それは凄いことで
普通は決められた材料で同じ製品を作る(プロダクトの流れ)を、バラバラな材料で同じ規格にもっていくということ。
考えれば考えるほど、見れば見るほどに、立体物として当たり前に置かれている製品の凄みに気づいてしまったのです。
それがあたかも1点モノです。という雰囲気や謳い文句ではなく、1点モノを量産品として捉えて扱っているところがポイント。
言い換えれば逆説的なプロダクトの凄みに、最初は気付かず。ある時に、気付かされた時の衝撃たるや。。。

toe to knee   069 ナベシキ 

color       A

price       4950-

size       (20~22)×(20~22) ※ひとつひとつ個体差があり、目安となります。

続いてのアイテムは”ナベシキ”
木や藁のもの、思い浮かべるのはそういう素材ではないでしょうか。レザーのナベシキは初めてお逢いしました。
神田さんにお話を聞くと、レザーはとにかく万能な素材ということ。丁寧に取り扱わないといけないみたいな先入観が
あるかもしれないけれど、そこまで気を遣わず、多少雑に扱っても問題ないですよとのこと。
恐る恐るアツアツのやかんを置いてみましたが、全くもって大丈夫でした。
もう言えることは、存在感抜群の見た目ですよ。パズルのようなパーツにぐるぐる走るステッチ。
アートピースの様な存在が1つ生活の中に入るだけで、その場の空気は一変します。
フラットであって、裏面も可愛いので、気分によって使い分けしても◎

color       B

price       4950-

color       C

price       4950-

toe to knee   067 ソーサー 

color       A

price       4400-

size       (18~20)×(18~20)×h2 ※ひとつひとつ個体差があり、目安となります。

最後のアイテムはナベシキと見間違いそうですが、微かに立体的なフォルムのソーサー。
真ん中の底の方が少しくぼんでいて、側面がゆるやかに立ち上がっている。絶妙。
当たり前に捉えると、家の玄関に鍵類を置いておくのに良さそうなカタチであり、大きさもちょうど良いイメージ。
ベタ過ぎる発想ではありますが、最初は思い浮かぶ置き方・使い方をしながら段々と家や作業場に合う場所を探る。
その時間の経過がモノと距離を縮める楽しさだと思うのです。

color       B

price       4400-

color       C

price       4400-

実際に届いた製品をずらりと並べてみると、築100年の古民家の空間に時折、違和感のような空気が流れて
それが、とても面白い発見でした。
建物と空間と、製品としてのモノと、使う道具やモノが、一辺倒にならずに一体感が出る瞬間が僕は好きです。
そこには分かり易い回答や正解は無くて、複雑に絡み合う調和や佇む姿、変で面白くてとても格好良い!
曽田さん×トートーニーの製品を並べて改めて、ワクワクする気持ちや、自分の思う良いものをどう伝えるかを
よくよく考えるきっかけになっている気がします。
人が真っ直ぐ美しいと感じる感性やアンテナを、また違った側面から震わせることで、今までに無い刺激によって
感性が揺さぶられるような、そんなきっかけになって頂ければ嬉しいです。

12/30

トートーニー    045 バッグ

color       ブラック

price        33440-

size        9×27×27

年の瀬ではありますが、二宮で迎える年越しもお正月も初めてという事で年内はお店をいつも通り営業してみようと決めて
今日ものんびりと開けています。ちょこちょことお店に来たいですというラブコールを貰えているので、とても有難いことですし
天気がとにかく良いので、相模湾と空のコントラストが最高です。寒さはありますが、日中は耐えられないほどではなく
海沿いを散歩してみたり、吾妻山に登ってみるのもとてもお勧め。最近のマイブームは吾妻山・釜野口コース!!

トートーニーから先日オーダーしたアイテムがずらりと届きました。
ずっと考えていたお店奥のコーナー。色々と自分の中での構想があるのですが、先ずは見てみたかった景色としての第一弾。
100ピースシリーズの展開。
お店のフィッティングルーム(床の間)に使っているマットがあるのですが、布系にするのか置かずにそのまま上がってもらうか、
など数日うーんと考えを巡らせた結果、ピンと来ました。そうだ、トートーニーの100ピースシリーズがあった!
床の間の大きさに対して丁度良いサイズが見つかり、神田さんに相談して直ぐに手配をして頂きました。
実際に置いてみると床の間×レザーの組み合わせが絶妙にマッチ!我ながら良いものを選んだなぁと自画自賛。
これを機に、お店の展開方法が少しずつ見えてきたタイミングで100ピースシリーズをオーダーしようと心に決めたのでした。
見た目は柔らかく感じるのですが、ピシッと固い芯のようなものがあるのがトートーニーのプロダクトの格好良さであり
独特な間合いがあると思います。トートーニーのプロダクトは大よそのアイテムが自分の中で心地良くフィットしたり
イメージが膨らむまで少し時間がかかってしまうことが多いのですが、逆に瞬発的になり過ぎない距離感のあるものの方が
結局は長く付き合えるというか、最後まで飽きずに手元に残してあったり、持ち続けられるのかなとも僕は思っています。

100ピースシリーズは、トートーニーを知った頃から存在していたはずなので8年以上は続けているシリーズだと思います。
商品を作る際に、どうしても出る裁ち落とし部分を有効的に活用は出来ないかと考えて辿り着いた1つの答え。
045バッグは「ピースB」という9cm×9cmの正方形に型抜きされたパーツを27枚繋ぎ合わせて作製されたショルダータイプのバッグ。
1つ1つピースの表情が違うので、プロダクトでありながらもアートワークな空気も持ち合わせているのが面白い。
持ち手の長さは100cmに設定されているので、革が馴染んでくると斜め掛けはよりし易くなると思いますし
大き過ぎず、小さ過ぎずの汎用性を優先する方には、しっくりときそうな容量とデザインです。

カラーは2色での展開。
ブラックは真ん中にグレー系のピースが混ざっています。
色の指定はできませんが、その時に在る、偶然性と必然性との調和を楽しんで頂けると嬉しいです。
大きさとしてはB3サイズが入る大きさ。貴重品+@で水筒だったり小ぶりな折り畳み傘なども入るぐらいの容量。
デザインも性別問わずに、薄手アウターくらいまででしたら気軽に斜め掛け・肩掛けして持つようなイメージです。

color       ナチュラル

price        33440-

size        9×27×27

ナチュラルは染色無しのいわゆる”ヌメ革”ですね。使い込むと必然的に飴色に変化をしてきます。
経年変化がお好きな方や、強くなく素朴で少し抜けた空気が好みな方にお勧めしたいカラー。
オイルなどを使いながら色を増していくのも良いですし、逆に手入れをし過ぎずに使っていくのもお勧め。
あまりに乾燥しているなと感じた頃に、軽くメンテナンスするくらいの使い方が僕は好きです。

素材に牛のレザーを使っていますが、驚くほどに軽い。
レザーの特性上、どうしても重量が増す傾向にあるのですが、トートーニーは見た目も重さもとても軽快。
色々と購入して試して使ってきて辿り着く先には、洋服もバッグも靴も複合的な意味で”軽さ”がキーになります。
軽いけれどチープな訳ではなく、真面目にふざけているような軽さ。
ナチュラルは色の雰囲気も相まって、気を使い過ぎずに気軽に持てるレザーバッグとして重宝しそうです。

トートーニー    059 バッグ

color       ブラック

price        20900-

size        18×18×18

二つ目に選んだのは、ハンドルタイプの正方形のカタチをしたバッグ。
045と同様に、ピースBを20枚縫い合わせて出来た、ボックス型のバッグです。
必要最低限の荷物を入れて持ち運ぶのに適した大きさでありデザイン。
レザーバッグはどちらかと言えば秋冬に持つことが多いのですが、通年を通して活躍してくれそうです。
適度に気が利いていて、何かの象徴であったりロゴなど過度になり過ぎないバランスが良いなと思います。

正方形というカタチが織り成すコロンとした曲線的なフォルム。
ちょっと近所に買い物に行く際や、旅先に折りたたんでバッグの中に忍ばせてみたり
もしくはセカンドバッグとして持ち歩くそんな使い方がイメージ出来ます。
また持ち手を活用して、季節のものだったり見せる収納だったり、持ち運べる小物入れとしてもお使いになれます。

color       ナチュラル

price        20900-

size        18×18×18

色展開はブラック・ナチュラルの2色。

バッグだけれどカゴのようでもあります。
実際にボックスタイプも一緒に並んでいるのですが、そちらはバッグなのかな?とご覧になる方も多く
使い方が限定されない、使う人にある程度まかされているような、物自体には一定の規律があるけれど
その使い道には自由さが広がっているところも、今の自分たちが選ぶ物の基準だったり感覚にしっくり馴染んで
提案したいなと思いました。

トートーニー    049 バッグ

color       ナチュラル

price        17050-

size        6×12×18

最後は最小限のパーツで作製したバッグ。
こちらは「ピースA」という6cm×6cmの正方形のパーツを20枚縫い合わせています。
画像から、この小ぶり具合が伝わるかどうか気になりますが、本当に必要最低限を詰め込むだけの
極力、物を持たないでいたい方。もしくは小さなバッグ好きの方にお勧めの、ちょい持ち仕様。
小さくなればなるほどに機能性は失われていきますが、その分の可愛さは増していくから不思議なものです。

トートーニーはバッグの他にも、曽田耕さんと作製している小物類なども入荷済み。
お店の奥に展開する何かをずっと考えていたのですが、モノが入ってみると想像していたよりも空間に奥行きと面白味が出ました。
考えているだけではやっぱり駄目で、行動するのみとディスプレイされている商品を見て実感しております。
完璧を目指さずに、どんどん変化していく過程を面白がったり、誰かの正解を追い求めずに
自分の中から生まれる好奇心や興味、やってみたい・形にしてみることを一番に考えて取り組めればと思います。
悩んだり壁にぶち当たることもありますが、それが試せる場所と空間をめいいっぱい使って表現していれば
いずれ、この空間が新しいrasikuらしいものになっていくことと信じています。

年内は今日30日(月)と明日31日(火)2日間、通常営業10:00-17:00まで。
明日の日中は天気も良く暖かい予報なので、お散歩をしながらお立ち寄り頂ければ嬉しいです。

7/14

toe to knee    積み木スツール 四角

color       GRAY A

price       49500-

SIZE       高さ37cm ・ 横30cm ・奥行30cm

今日も厚く覆われた曇り空。気温は落ち着いているので、洋服を選ぶのには良い気候。
半袖も良いでしょうし、風の抜ける素材の長袖をくるっと捲って着るのも丁度良さそう。
来週に迫った近所のお祭りの準備が着々と進んでいて、家の前の電柱にしめ縄飾りがつきました。
引っ越しをしてから初めて見るお祭りなので、ちょっとワクワクした気持ちになりますね。

今日は洋服ではなく、rasikuに並ぶ初めての家具・・・のようなオブジェ!?とも
捉えられる創作物のご紹介を。
いつの事だったかは定かではないのですが、確か昨年かその前の年ぐらいだったと思います。
トートーニーの神田さんのお店を訪ねたのですが、そこに鎮座していた不思議なカタチをした椅子。
最初は見た目のインパクトがあまりに強く、頭の中に??がぐるぐると回っていたように思います。
それがこの積み木スツールとの出逢い。

その時の目的はセレクトするアイテムのピックアップだったのですが、商品を選びながらも
スツールが脳裏に焼き付いて離れない。
盛岡に戻り頭の中を整理している時も、あのスツールが放つオーラがどうしても忘れられない。
それからしばらく月日は経って二宮への移転を決め、お店の構成を一からイメージし直していると
置きたいものの一つとしてパッと浮かんだのが、あの時のスツールのこと。
自然とお店をこれまでとも少しニュアンスを変えたいと思っていたので、すぐに神田さんに相談。
スツールのサイズ感などに関しては、一見するとバラバラに見えるかもしれませんが
規格はある程度決まっていて、その規則に沿った上でその時あるもので作製しているとのこと。
僕がお店に似合うのではと考えていたカラーを伝え、作製を依頼したのが引っ越ししてすぐのこと。
GRAY・GREENの2色を基調としたスツール4脚が完成しました。

積み木スツールはトートーニーの神田さんと、革職人の曽田耕さんと共同制作のプロダクト。
共通のルールを設けた中で、自由な発想でもの作りをするお二人。
僕の中ではプロダクトとしての捉え方なのですが、程度の問題だと思うのですが
再現性(全く同じ物は無いですが)があって、緻密に計算されていることがとても面白い。
洋服に例えるならば、世の中の評価や価値感ではなく、やられたー!と思う古着を見つけた時と
同じ興奮を覚えます。余計に伝わらないかもしれませんが。。

座面と木材の間にサンドされている革は裁ち落としと呼ばれる無作為に切り落とされた部分。
木材は廃材と呼ばれるもの。その2つの素材を使って作製されているスツール。
よっこいしょと腰を掛けて貰うと分かるのですが、ちゃんと椅子としての機能が備わっているのが
十分に理解出来ます。機能的な一面と、ただそこに置いておくだけでも良いアートピースのような
作用的な顔を持ち合わせているのが、このスツールにしか出せない魅力だと感じています。

color       GREEN A

price       49500-

SIZE       高さ37cm ・ 横30cm ・奥行30cm

座るという目的に限定せずに、良い場所にドドンと置いて眺めても良いですし
座面の上にもう一枚何かを敷いて飾り台にしても良いですよね。
使う側に余白を与えてくれるような、とても無造作にも見えるデザインが
ある空間に置かれた瞬間から、その場所の空気や景色が自分の中に心地良く響きます。

color       GRAY B

price       49500-

SIZE       高さ38cm ・ 横30cm ・奥行30cm

一番下が窄まっていても、全体としてそこそこの重さが在りますので
全く不安定さはなくて、むしろずしりと安定したバランス感を保ちます。
上から見下ろして、そして側面から眺めて、その日その日で気持ちに引っ掛かるものや
発見があるのもとても面白いなと思いますし、木と革のリズムはそれぞれ違うので
これはぜひ実物を見て頂きたいです。

color       GREEN B

price       49500-

SIZE       高さ37cm ・ 横30cm ・奥行30cm

感性とか感覚とか、一途に追いかけてきたものが、たまたま出逢う人によって
ふいに違う引き出しが開いて、思ってもいなかった感情が生まれてくるから
自分は自分であって、実は自分ではないことを、良い意味で考えさせられる
そんな積み木スツールとの嬉しい出逢いでした。
僕がそうだったように頭の片隅にずっと残り続け、奥底の好奇心が擽られるような
そんな出逢いをしていただけると嬉しいです。

□トートーニー神田さんにも僕らのこと、積み木スツールの事をご紹介いただいております。
こちらからどうぞ ⇒ https://toe-to-knee.com/diary/?code=7920

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