いざ 高野山!!


今週の3日間のお休みは、1日は江戸へ行き大宮エリーさんの回顧展「生きているということ」を代官山のギャラリーへ。
(会場:DAIKANYAMA GARAGE 1F/2F 他2会場で開催 本日11月30日sun 19:00まで)
不思議なご縁というのか、出張や出掛けた先で偶然エリーさんの展示に出会う。という機会が幾度かあったのですが、
思い出深いのは2018年に神戸の六甲山で行われた「六甲ミーツ・アート芸術散歩」に行った時のこと。
その時の絵も並んでいたこともあり、走馬灯のように当時の情景(六甲の冬は想像以上に寒かった。。。そして歩いた)が
思い浮かんで、その感想を後から直接伝えられる機会もあって、その時の会話など現実と非現実との間にいるような
時間を過ごしました。展示会場の中は空間一体がエリーさんの絵と言葉と映像と音をゆっくり感じ取れるようになっていて
特に絵の作品数の多さに驚きながらもダイナミックな色使いと優しいタッチが人柄そのもので、やっぱりとても好きでした。
居ないけど、どこかに居る。力強いパワーをもらった気持ちでした。行けて良かった。
その後、代官山をプラプラとしつつ、たまたま偶然見てみたかったショップにも通りすがりに入ってみたり。
モノと空間、そして人と、自分たちもまだまだやれることは沢山あるし、リアル店舗ってやっぱり面白いなと思ったり。
そして最後の目的地は二宮で活動している友人・・・家が近所でつい最近も一緒にモスバーガーを食べたりの
スプーン作家・miyazonospoonの展示「風のゆくえ|The Wind Line」miyazono spoon×吉成虎維 二人展を
恵比寿にあるギャラリー”山小屋さん”で堪能しました。
以前、二宮のお店にも連れて来てくださった山小屋の新谷さんと詩人の虎維さんとのタッグで、展示方法もいつもとは違い
スプーンは「Wind Line」の一型のみ。旅人とスプーンが描かれた絵に向かって、スプーンが風の流れに乗ってふわふわと
飛んでいるかのように展示されていました。
ちょうど姪っ子にプレゼントしたかったので、短いけど大きくて元気な風の子スプーンをゲットし大満足。
初日のお休みはこれにて終了。感性の千本ノックを浴びて頭の中がいっぱいで帰りの電車の中では偏頭痛に襲われつつも
何だか心の中のつっかえが外れたような気持ちになり、清々しさも感じる休日になりました。



2日目は、カットソーの打ち合わせをしに和歌山へ行くことになっていたので、前泊をして”高野山”に行こうという事に。
たまたま流していたサンドウィッチマンさんのラジオで高野山に行った時の話を聞いていると、人は年齢を重ねると
なぜかある瞬間から巨木を見るだけで感動するんだよ~って言葉を耳にして、その気持ち分かる~ってなって。
先日盛岡の喫茶店のWaltzさんでも、高野山は良かったよ〜と聞いて、もう単純スイッチはオンされました(笑)
折角だから僕も高野山の巨木を見てみたい気持ちが湧いてきて、下調べをすると車を借りれば1日で行けることが判明。
朝一番の新幹線「ひかり号広島行」に飛び乗って、和歌山駅を目指します。
因みに、それまで高野山に何があるとか、あまり考えたことがなく、行くとなると高野山についてあれこれと調べたく
なってくる訳で。。。空海、遣唐使、奥の院、密教、何となく中学生の時に習ったような。。。気もする。
いつも通りに小田原から新大阪まで、新大阪からは特急「くろしお号」に乗り換えて和歌山駅を目指します。
新大阪から和歌山までは特急に揺られて約1時間。本を読んでいるとあっという間に和歌山に着いてしまいます。




先ずは腹ごしらえということで、和歌山出身二宮在住の方からリサーチしておいた和歌山ラーメン「丸太屋」さんへ。
和歌山ラーメン、一度食べてから妙に気になる存在でもあり、若干の中毒性を感じます。
ゆで卵を2個、はや寿司1つ、ラーメン普通盛り、お腹いっぱい。。。はや寿司がね。酢飯にラーメンですよ。
このスタイル、なかなかトリッキーに思うのですが、想像しているよりも合うのです。
丸田屋さんは、くせが少なく食べやすい印象でした。15分で完食して、目的地でもある高野山を目指します。



和歌山市内から高野山までの道のりは約60キロ。時間にして1時間20分くらい。
標高800メートルを超える場所に街が広がっているらしい。。。と、12月中旬を過ぎると雪が降るので
スタッドレスタイヤは必須。天気予報を見て、過去の天候を洗い出して、11月は余程のことが無い限り雪は降らない
ことは分かったので、気持ちだけは引き締めて国道から山道をずいずいと上がっていきます。
当たり前ですが800メートル車で上がっていくので、道幅が段々と狭くなり、盛岡₋秋田の仙岩峠を彷彿とさせるような
道をひたすらに上がっていくのですが、これを昔の人は歩いていたと思うと。。。
ちなみに仙岩峠は標高895メートル、同じくらいだぁ。
さらに高野山の1年を通しての平均気温は北東北(岩手・秋田・青森)と然程変わらないくらいに寒い地域。
それを考えると、服装の準備だったり心構え、あとはその地域の食べ物などもイメージし易いかもしれません。




うねうねとした山道を30分くらい上がったでしょうか。途中で耳が何度かぷちって音がして気圧の変化を感じる。
途中に現れた、おにぎり屋さん・こんにゃく製造・柿・みかん直売所・幾つかの売店や産直があったりして、
この先に観光名所があることで商いがあって、人の営みも感じる。そんなのを見ると何だかちょっとほっとしてしまいますね。
帰り道に寄ることを決意して、行きはただひたすらに目的地の高野山を目指します。



無事に山道を登り切り高野山到着。想像しているよりもはるかに大きい。標高800メートルにこんな都市があるなんて。。。
高野山のある高野町は約人口2500人、そのうち僧侶の方が700人と3分の1くらいの人数を占める宗教都市。
更に高野山大学、高野山高校と学校まであるのです。そして高野山高校は野球が強い!!という豆知識。
あまりにも広い為、今回は奥の院だけを目的として、一の橋から歩いて目指すコースを。
全部の敷地を巡ると1日では回り切れないくらい広大な面積にお寺・宿坊・売店・食事ができるレストラン、コンビニ
もう何から何まで全てが揃っている天空都市。モンベルもあるくらいなので、最低限のものが、この町にくれば揃う
そんなイメージでした。歩きはじめると、先ず目につくのが巨木の数々。。。サンドウィッチマンさんが話していた巨木。
樹齢何年なんだろう。。。と思う杉の木が無数にあり過ぎて、言葉を失います。
一の橋から奥の院までの道のりには数々の戦国武将のお墓、一流企業の供養塔、一般の方のお墓と見渡す限りお墓と杉の木のみ。
約2キロの道を進みます。季節が冬に差し掛かっていたせいもあって、空気は山特有のひんやりきりっとしていて
ダウンを着ていて正解でした。下手に薄着で行っていたらと思うとひやり。途中にあったモンベルの存在が思い浮かびました。



奥の院は写真や動画などは一切NGなので、ここに載せることは出来ないのですが、弘法大師さまが現在も生きて
世の中の平和と人々の幸福を願い瞑想を続けられているという場所。
前情報が何もないまま、この場所に来てしまったのですが人生で一度は訪れてみても良い場所だと思いました。
歩いてきた歩道も神秘的ではあるのですが、聖域と呼ばれるような場所(奥の院)の空気は明らかに違いました。
良いとか悪いとかでは表せられない、一本何かがスーッと通っているような、無というか沈黙の時間。
サンドウィッチマンさんのラジオを聞いたおかげで、この場所まで辿り着けたことも何だか摩訶不思議ですが、
生かされているという思いがここ数年はとても強く、生と死、命のことを考える時期に年齢的にも差し掛かったのか
旅のおともに持ってきた本の内容も見事にその辺りに触れていて、これはタイミングだったんだなと腑に落ちました。
そして次は熊野古道を歩いてみたいという気持ちがふつふつと湧いてきたのです。
実際に足を運ぶことで、知らない世界を知るきっかけにもなりますし、中学時代に暗記するためだけでいたことが
45歳になって実体験を通して学び直すという機会があることは、なんと有り難くもあり、嬉しいことだろうかと
勉強がとても苦手だった自分に言ってあげたいです。
そして勉強は実際に足を運んだ時により深く理解するためにあるんだよ・・・とも。後から知ることばかり。


こうして翌日は朝からみっちりと濃度が濃い目の打ち合わせをして、毎回頭がフル回転で糖分不足になるため
僕だけキットカット補充しながら話をしていました。また先の季節の色々なお楽しみを作れるように・・・
簡単ではないことも多いのですが、会うと話はぐっと進み、知識やアイディアを直接いただけるのがありがたい。
充実とくたくたの状態で和歌山を後にしました。
カットソーを作るようになって、訪れる機会が増えた和歌山県ですが、自然の恩恵がダイレクトに感じられる土地柄で
歴史的文化財も数多く残る場所。見る角度によっては何もないとも言えるけど、無いからこその豊かさが多くある。
繁栄することだけが良いことでもないし、衰退にも魅力を感じてしまう性分なので、人間っぽさがあるところに
惹かれているのかもしれません。和歌山が気になっている方はぜひ一度!と、強くお勧めします。
まだまだ僕も自分の目で見て感じたい場所があるので、時間を見つけて足を運びたいと思います。
長々と続いた、出張SHOPからの旅BLOGはこれにて終わり!
お暇な時に読んでいただけたら嬉しいです。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
2025年11月30日 | 6:28 PM | rasikuの想い

